バフェット太郎です。

最近の株価乱高下を少しワクワクした感じで眺めています。そういう気持ちになるのはぼくがバフェット流バリュー株投資を実践しているからだと思います。もしぼくがFANGなどのグロース株に投資していたらワクワクどころではないです。

14日のNYダウ株式市場は、前日比+227.64ドル(+1.41%)高の1万6379.50ドルで取引を終えました。30ドルを割り込むかと思われた原油価格が31ドル台に回復したことで、市場全体に買い安心感が広がりました。特に石油メジャー大手三社が値を上げ、コノコフィリップス(COP)は前日比+5.77%、シェブロン(CVX)は同+5.09%、エクソンモービル(XOM)は+4.59%と大きく反発しました。

最近の米国株式市場の値動きは原油価格に翻弄されています。原油安に最も影響を受けやすいエネルギー各社はいま、長期的な原油価格低迷を見越してリストラを加速させています。

15日の日本経済新聞によれば、CVXは16年の投資額を前年比24%減に抑え、6000~7000人の削減を、COPはロシア最大のロスネフチとの合弁会社の保有株式50%を売却したうえで、1800人の削減を決定しました。その他にも、ブラジルのペトロブラス(PBR)、英蘭のロイヤル・ダッチ・シェル、英国のBP、ノルウェーのスタトイルなどが石油投資を圧縮しており、規模は業界全体で44兆円にものぼるとのこと。

さて、石油大手が投資を圧縮しているなか、ぼくたち個人投資家はエネルギー株に対してどのような姿勢で挑むべきでしょうか。単純に原油価格の反発に賭けた短期売買をしてもおもしろいかもしれませんが、ぼくはバフェット流バリュー株投資をしているので、XOMのような財務体質が強固なエネルギー株を買い増ししていくつもりです。
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石油大手にとって、配当や自社株買いなどの株主還元策は投資家をつなぎ留めるための重要な課題なので、XOMやCVXは簡単に減配しないと思います。株価が低迷して高配当利回りが維持されるのなら、将来、配当を再投資した最終的なトータルリターンは市場平均を上回る可能性が高くなります。

最も有名な例ですが、ジェレミーシーゲルの『株式投資の未来ー永続する会社が本当の利益をもたらす』(日経BP)によれば、トータルリターンの最も高かった企業はタバコ大手のフィリップ・モリスでした。90年代以降、同社は訴訟問題により株価が低迷していたなか増配を続けました。結果、同社の株価上昇率は市場平均を下回りましたが、配当を再投資したトータルリターンでは市場平均を上回ったのです。

つまり、株価が低迷していても安定して配当を増配できるような超優良企業への投資は、長期的にみて投資家に高いリターンをもたらしてくれるのです。 だからぼくは最近の株価乱高下をワクワクしながら眺めることができるのです。
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