バフェット太郎です。
「個人投資家は何に投資すればいいのか」その問いの答えのひとつとして「バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)に投資しろ」というものがありますが、今からバークシャー・ハザウェイに投資してももう遅いのでしょうか。
結論から言えば、バークシャー・ハザウェイへの投資に遅いなんてことはありません。
そもそもバークシャー・ハザウェイとは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社で、長年S&P500種指数をアウトパフォームしてきた実績があります。
バークシャー・ハザウェイの中核事業は「保険事業」で、傘下には自動車保険の「ガイコ」や損保・再保険の「ジェネラル・リ」、オランダの損保会社「NRG」などがあり、バフェットはこれらの保険事業から得た保険料のうち、保険金の支払いに必要な準備金を差し引いたお金を投資に回すことで資産の最大化を図っています。
【バークシャー・ハザウェイのBPS】

【バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ:17年12月末】

バークシャー・ハザウェイのポートフォリオを眺めると、アップル(AAPL)が主力銘柄になっており、
ウェルズ・ファーゴ(WFC)とクラフト・ハインツ(KHC)が後に続き、上位4銘柄だけで全体の53%を占めるなど集中投資していることがわかります。
とはいえ、バフェットは保険収入をこれらの銘柄に投資して利益を上げているわけではありません。
【各事業の利益の内訳】

(出所:バークシャー・ハザウェイ、アニュアルレポート2017:K-32)
バークシャー・ハザウェイの黒字事業の内訳を眺めると、利益の33%を「製造・サービス・小売事業」が占めており、21%を「鉄道」、11%を「公益・エネルギー」が占めていることがわかります。つまり、バークシャー・ハザウェイは利益の65%を金融・保険以外の事業で稼いでいるというわけです。
具体的に言うと、「製造・サービス・小売事業」には、2015年に372億ドルで買収した複合金属製品のプレジション・キャストパーツや金属パイプ・銅管・工業ファスナーを手掛けるマーモン・ホールディングス、ウォルマートに商品を配送するマクレーン、下着メーカーのフルーツ・オブ・ザ・ルーム、チョコレートのシーズ・キャンディーズ、ソフトクリームのデイリー・クイーンなどがあります。
また、「鉄道」には2010年に買収したバーリントン・ノーザン・サンタフェが、「公益・エネルギー」にはミッド・アメリカン・エナジーがあります。
つまり、バークシャー・ハザウェイに投資するということは、アップルやウェルズ・ファーゴに投資することではなく、製造・サービス・小売・鉄道・公益・エネルギーなどの事業に分散投資することを意味します。
また、バフェットが過去に買収した企業はどれも優良株ばかりなので、投資家達は永続的に安定したキャッシュフローが期待できます。加えて、配当がないので再投資する手間がはぶけ、さらに税金などのコストも掛からないのでS&P500ETFに投資するよりも高いリターンが期待できます。従って、長期的に見ればバークシャー・ハザウェイへの投資に遅いなんてことはありません。
【バークシャー・ハザウェイ:BRK.B】

バークシャー・ハザウェイの日足チャートです。2月の調整局面で株価が急落したことでPBRは1.39倍となっています。これは過去10年を振り返ると概ね平均的な水準です。
【バークシャー・ハザウェイの株価とPBRの推移】

これは08年1月から2018年現在までの約10年間のバークシャー・ハザウェイの株価と、各PBRの推移を表しています。
PBR1.2倍という水準はバフェットが自社株買いを宣言している水準なので、1.2倍以下なら非常に割安な水準と言えそうです。また、PBR1.75倍はバフェットが適正と判断している水準らしく、それを上回ると割高だと言えます。従って、現在のPBRが1.4倍以下であることを考えると、「適正価格よりも割安だ」と言えます。
ただし、バークシャー・ハザウェイのようなコングロマリット(複合企業)は、バリュエーションの判断が難しく、いつも割安に放置されがちなので慌てて買い向かう必要はなさそうです。
ちなみに、PBR1.2~1.5倍は169~212ドル水準です。
グッドラック。
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「個人投資家は何に投資すればいいのか」その問いの答えのひとつとして「バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)に投資しろ」というものがありますが、今からバークシャー・ハザウェイに投資してももう遅いのでしょうか。
結論から言えば、バークシャー・ハザウェイへの投資に遅いなんてことはありません。
そもそもバークシャー・ハザウェイとは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社で、長年S&P500種指数をアウトパフォームしてきた実績があります。
バークシャー・ハザウェイの中核事業は「保険事業」で、傘下には自動車保険の「ガイコ」や損保・再保険の「ジェネラル・リ」、オランダの損保会社「NRG」などがあり、バフェットはこれらの保険事業から得た保険料のうち、保険金の支払いに必要な準備金を差し引いたお金を投資に回すことで資産の最大化を図っています。
【バークシャー・ハザウェイのBPS】

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バークシャー・ハザウェイのBPS(一株当たりの純資産)は07年12月期の47.02ドルから10年で141.17ドルと、年率平均11.62%で増加しています。【バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ:17年12月末】

バークシャー・ハザウェイのポートフォリオを眺めると、アップル(AAPL)が主力銘柄になっており、
ウェルズ・ファーゴ(WFC)とクラフト・ハインツ(KHC)が後に続き、上位4銘柄だけで全体の53%を占めるなど集中投資していることがわかります。
とはいえ、バフェットは保険収入をこれらの銘柄に投資して利益を上げているわけではありません。
【各事業の利益の内訳】

(出所:バークシャー・ハザウェイ、アニュアルレポート2017:K-32)
バークシャー・ハザウェイの黒字事業の内訳を眺めると、利益の33%を「製造・サービス・小売事業」が占めており、21%を「鉄道」、11%を「公益・エネルギー」が占めていることがわかります。つまり、バークシャー・ハザウェイは利益の65%を金融・保険以外の事業で稼いでいるというわけです。
具体的に言うと、「製造・サービス・小売事業」には、2015年に372億ドルで買収した複合金属製品のプレジション・キャストパーツや金属パイプ・銅管・工業ファスナーを手掛けるマーモン・ホールディングス、ウォルマートに商品を配送するマクレーン、下着メーカーのフルーツ・オブ・ザ・ルーム、チョコレートのシーズ・キャンディーズ、ソフトクリームのデイリー・クイーンなどがあります。
また、「鉄道」には2010年に買収したバーリントン・ノーザン・サンタフェが、「公益・エネルギー」にはミッド・アメリカン・エナジーがあります。
つまり、バークシャー・ハザウェイに投資するということは、アップルやウェルズ・ファーゴに投資することではなく、製造・サービス・小売・鉄道・公益・エネルギーなどの事業に分散投資することを意味します。
また、バフェットが過去に買収した企業はどれも優良株ばかりなので、投資家達は永続的に安定したキャッシュフローが期待できます。加えて、配当がないので再投資する手間がはぶけ、さらに税金などのコストも掛からないのでS&P500ETFに投資するよりも高いリターンが期待できます。従って、長期的に見ればバークシャー・ハザウェイへの投資に遅いなんてことはありません。
【バークシャー・ハザウェイ:BRK.B】

バークシャー・ハザウェイの日足チャートです。2月の調整局面で株価が急落したことでPBRは1.39倍となっています。これは過去10年を振り返ると概ね平均的な水準です。
【バークシャー・ハザウェイの株価とPBRの推移】

これは08年1月から2018年現在までの約10年間のバークシャー・ハザウェイの株価と、各PBRの推移を表しています。
PBR1.2倍という水準はバフェットが自社株買いを宣言している水準なので、1.2倍以下なら非常に割安な水準と言えそうです。また、PBR1.75倍はバフェットが適正と判断している水準らしく、それを上回ると割高だと言えます。従って、現在のPBRが1.4倍以下であることを考えると、「適正価格よりも割安だ」と言えます。
ただし、バークシャー・ハザウェイのようなコングロマリット(複合企業)は、バリュエーションの判断が難しく、いつも割安に放置されがちなので慌てて買い向かう必要はなさそうです。
ちなみに、PBR1.2~1.5倍は169~212ドル水準です。
グッドラック。

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