バフェット太郎です。

米国株式市場に将来有望のイケてるグロース株がまた一社上場しました。

スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイの親会社、スポティファイ・テクノロジー(SPOT)で、初日の時価総額は265億ドル(約2兆8300億円)に達しました。これはハイテク企業の上場初日の時価総額としては04年のグーグル上場に次ぐ規模です。グーグルは上場から14年後、株価が20倍に上昇しました。

スポティファイのビジネスモデルはシンプルで、ユーザーに有料のプレミアム会員サービスに加入してもらうか、広告付きの無料プランに加入してもらることで収入を得ています。

スポティファイの月間アクティブユーザー数は世界61カ国で1億5700万人にのぼり、17年第4四半期時点のプレミアム会員数は7100万人で、無料プランの会員数は9200万人で、プレミアム会員数は競合のアップルミュージックの倍近い数となっています。

【ユーザー数の推移】
3
とはいえ、プレミアム会員数7100万人のうち、無料視聴期間のユーザーも含まれているので、実際にお金を払い続けているユーザー数は不明です。

スポティファイの過去四年間の経営成績とキャッシュフローは以下の通りでした。

【経営成績】
1
スポティファイの売上高は順調に拡大しているものの、営業利益、純利益ともにマイナス幅が拡大しています。

【キャッシュフロー】
2
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ただし、本業の儲けを表す営業キャッシュフローはすでに黒字に転換しており、17年12月期は1億7900万ユーロ(約235億円)に達しました。バリー・マッカーシーCFO(最高財務責任者)は「黒字化への流れは明らかに見えている」と強気の姿勢を示しています。

また、CEO(最高経営責任者)ダニエル・エク氏は、テクノロジーと透明性を持ってすれば、古く保守的な音楽ビジネスを取り込めると野心を覗かせており、音楽業界のネットフリックスと期待されています。

しかし、アップルやグーグル、アマゾンら競合が立ちはだかるなかで、順調に業績を拡大し続けることができるかどうかは不透明です。

スポティファイは昨年、「アップルミュージック」に対抗するためプレミアム会員の利用料金を従来の6.84ユーロから5.32ユーロと22%も引き下げています。

今後スポティファイは、プレミアム会員費が値下がりする中でユーザー数をさらに増大させ、限定コンテンツの配信や、イベント・コンサートなどで収益化させていくことが予想されますが、業績の勢いが鈍いとわかれば株価は急落しかねず、投資家は高い期待とは裏腹に期待外れの利益に甘んじるかもしれません。

グッドラック。

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