バフェット太郎です。

バフェット太郎の保有銘柄はコカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と、どれも地味で退屈な銘柄ばかりです。

そのため、強気相場では指数をアンダーパフォームしやすいものの、市場全体に投資資金が流入している時は指数から大きく乖離して損失を被るなんてことはありません。

一方でバフェット太郎の保有銘柄は弱気相場において指数をアウトパフォームしやすいです。これはバフェット太郎が保有する銘柄がどれもディフェンシブ銘柄であるため、業績が景気に左右されにくいためです。とはいえ、市場全体から投資資金が流出してしまう局面では、どうしても指数に連動して短期的に急落してしまいます。しかし、資金の戻りも早いことから中・長期的に見ると弱気相場の中で指数をアウトパフォームしやすいです。

そのため、バフェット太郎は短期的に指数にアンダーパフォームしようが含み損を抱えようがどうでもよくて、長期的に見て指数をアウトパフォームし、資産を最大化できればいいと考えています。

しかし、多くの個人投資家は、手元にあるわずかなお金を運用することでお金持ちになろうとするため、どうしてもアグレッシブで欲深い投資手法になりがちです。

例えば、誰もが将来有望と考えている人気のハイテクセクターや誰も知らない中小型株への投資です。これらは短期的に見れば高いリターンが期待できるので、投資資金の少ないサラリーマン投資家が特に選好しやすいです。

しかし、市場を出し抜くことが困難であることを考えれば、100人がこうした投資をした場合、2~3人は成功するかもしれませんが、残りの97~98人は失敗してしまうので、多くの投資家にはオススメできません。

ただし、こうした投資戦略は見方を変えれば合理的と言えます。そもそも多くのサラリーマン投資家は手元にわずかな投資資金しかないものの、長期的に見れば安定した収入が期待できるので、将来見込める投資資金をポートフォリオに組み入れることで全体のバランスは改善されます。

どういうことかと言うと、たとえば手元の100万円を中小型グロース株に投資した場合は以下のポートフォリオになります。

【100万円のポートフォリオ】
1
100万円すべてを中小型グロース株に投資した場合、リスクは大きくなります。しかし、毎年30万円の投資資金を30年間捻出できるなら、ポートフォリオは下のようになります。

【513万円のポートフォリオ】
2
中小型グロース株:20%
現金:80%

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30万円×30年間なら900万円になりますが、将来得られる900万円を6%で割り引いた場合、900万円は413万円の価値になります。(1年後の30万円は現在価値で割り引くと約28万円になり、10年後の30万円は約17万円になり、30年後の30万円は約5万円の価値にしかならないため。)

そしてその413万円を100万円のポートフォリオに組み入れると、このようなようなグラフになるので現時点でリスクの高いポートフォリオを組んでも問題ないわけです。

とはいえ、将来30万円の投資資金が本当に捻出できるかどうかなんて誰にもわからないので、あくまで仮定のポートフォリオになってしまいますが。

まぁ、このように、わずかなお金しか投資に回せないサラリーマン投資家が積極的に中小型グロース株に投資することを正当化できなくもないです。

しかし、やはりあなたのアグレッシブで欲深い投資手法が長期的に成功するかというと、失敗する確率の方が高いので、長期的に見れば米国の優良株やS&P500インデックスファンドを選んだ方が賢明であることに変わりありません。

グッドラック。

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