バフェット太郎です。

通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが第1四半期決算を発表しました。

EPSは予想1.11ドルに対して、結果1.17ドルと予想を上回りました。

売上高は予想312億2000万ドルに対して、結果317億7000万ドルと予想を上回りました。

【ベライゾン・コミュニケーションズ:日足】
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売上高が好調だった背景には、ウエラブル端末を中心とするインターネット接続機器の契約の伸びが寄与したためです。

ウエラブル端末を中心とするインターネット接続機器の契約件数は35万9000件の増加でした。これはアップルやサムスン電子によるスマートウォッチの需要が旺盛だったためです。スマートウォッチはスマートフォンよりも月額料金が少ないものの、ユーザーの契約解除は少ないです。

料金後納プランの個人契約件数は26万件の純増でした。これまでベライゾンは契約件数が純減していたことが課題となっていましたが、昨年6年ぶりに「無制限データプラン」を導入すると契約者数は回復し、業績が持ち直しています。

ワイヤレス事業の営業利益率は36.8%、EBITDAマージンは47.8%と前年同期の45.1%から改善しました。

本業の儲けを示す営業キャッシュフローは66億ドルと前年同期の53億ドルから増加しました。

【キャッシュフロー推移】
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グラフは10年間のキャッシュフロー推移です。金融危機後も営業キャッシュフローは安定して黒字を維持していることが確認できます。これはベライゾンの通信事業が景気に左右されないためです。別の言い方をすれば、景気が良くなっても業績が上向くわけではないので、強気相場においては指数をアンダーパフォームしやすいです。

2018年通期の設備投資額は170~178億ドルが見込まれています。これは5Gへの投資も含まれています。

実効税率は税制改革の恩恵を受けて、24~26%の範囲になることが予想されています。

ベライゾンなど値上がりしない退屈な銘柄に投資している投資家にとって、強気相場はその忍耐強さが試される期間となります。仮に値上がり益を期待するならベライゾンなんかに投資していたらダメですが、配当再投資を投資戦略に掲げる投資家は、安定した配当を愚直に再投資し続け、次の上昇相場(不況後の回復相場)に備えなければなりません。

グッドラック。

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