バフェット太郎です。

ファストフード世界最大手のマクドナルド(MCD)が第1四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.67ドルに対して、結果1.79ドルと予想を上回りました。

売上高は予想49億7000万ドルに対して、結果51億4000万ドルと予想を上回りました。

米国の既存店売上高は予想2.7%増に対して、結果2.9%増と予想を上回りました。

世界の既存店売上高は予想3.9%増に対して、結果5.5%増と予想を上回りました。

海外主要市場は英国とドイツが好調で、既存店売上高は7.8%増でした。

高成長市場は中国とイタリアが好調で、既存店売上高は4.7%増でした。

基礎的市場(日本含む)はすべての地域で好調で、既存店売上高は8.7%増でした。

【マクドナルド:MCD】
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好調な決算発表を受けて株価は前日比+4.89%と急騰しています。

マクドナルドはバリューセットの「ドルメニュー」や朝食割引販売で客数を増やしつつ、高価格帯のグルメメニューで客単価を引き上げたことで業績を伸ばしました。

また、今後はすべての店舗で「クォーターパウンダーバーガー」で新鮮な牛肉に切り替えること、そして子ども向けの「ハッピーセット」を栄養面でバランスの取れたものにしていく予定です。

【経営成績】
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売上高が減少傾向にありますが、これは直営店をフランチャイズ化しているためです。マクドナルドはフランチャイズ比率を93%まで引き上げることで経営効率を高めており、17年12月期の営業利益率は36.8%と15年12月期の28.9%から7.9ポイントも改善しました。
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【EPS、DPS、BPS】
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14年の食肉消費期限切れ問題でEPS(一株当たりの利益)は急減しましたが、その後上昇基調が続いていおり、DPS(一株当たりの配当)も41年連続で増配が実施されています。

一方でBPS(一株当たりの純資産)はー9.67%と債務超過状態に陥っています。これはマクドナルドがフランチャイズ店舗から毎年安定した賃料、ロイヤリティフィー、配当収入が見込めるためで、余分に現金を持つ必要がないからです。

またマクドナルドは配当だけでなく自社株買いにも積極的で、発行済み株式数はわずか四年で約20%も減少しています。これは年間5%の配当利回りが上乗せされたこととほとんど同じ意味を持ちます。

【キャッシュフロー】
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マクドナルドの事業は安定した営業キャッシュフローを稼ぐことができるだけでなく、設備投資も必要ないのでフリーキャッシュフロー(純現金収支)は潤沢です。

そしてフリーキャッシュフローは株主のために配当や自社株買いといったかたちで還元されるため、投資家はマクドナルドに投資して配当を再投資するだけでそこそこ満足のいくパフォーマンスが期待できるので、長期投資家にとってはお金がお金を生むマネー・マシンになり得ます。

さて、マクドナルドの株価が15年秋から二倍に上昇したことを考えると、二年前までオワコンなんて言われていたのが懐かしいです。当時シェイクシャック(SHAK)など新興バーガーチェーンの台頭でマクドナルドは衰退するなんて言われていて、保有してるだけでクソダサい投資家のレッテルが貼られました。

しかし、その後業績が改善し、株価が上昇するとマクドナルド株を悪く言う人はいなくなってしまいました。

つまり何が言いたいかっていうと、多くの投資家の意見は短期的な株価の値動きに左右されているだけなので当てにならないということです。

グッドラック。

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