バフェット太郎です。

「バフェット太郎がアマゾンをクソ株とディスってる」件について誤解を解いておきたい。

バフェット太郎は今まで一度もアマゾン株をクソ株だと言ったことはないし、CEOのジェフ・ベゾス氏を無能と非難したこともないです。

バフェット太郎は「アマゾン株に投資さえすれば、あとは気絶してるだけで億万長者になれる」と勘違いしている個人投資家の投資姿勢をクソダサいと言ってるだけです。

【アマゾン・ドットコム(AMZN):1998ー2018】
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アマゾンの20年間チャートです。00年のドットコムバブル崩壊で一時95%安と大暴落したものの、その後株高が続き、01年の底値から約300倍と大暴騰しました。

確かにアマゾン株を大底で買えば資産は300倍に増えただろうし、たとえドットコムバブルのピークで買ったとしても10倍以上に値上がりしてるんだから、アマゾンに投資してあとは気絶してるだけで儲かったのは事実です。

しかし、大暴騰を事前に知ることは誰もできません。

アマゾン株が上昇している主な要因はネット通販事業の成長ではなくて、クラウド事業の成功にあります。アマゾンがクラウド事業でいつ頃からどれくらいの利益が期待できるのか、そういったことがほとんんどわからない中で赤字企業のアマゾンに長期投資することは極めて困難です。

まして赤字企業のアマゾンが期待値だけで上昇する中で、増収増益実績の成長企業があれば、多くの個人投資家は実績のある成長企業に投資しようという風になるはずです。

こうした背景の中でアマゾン株が100倍、200倍、300倍と上昇してきたので、今更アマゾンに長期投資しても同じようなリターンは期待できず、市場平均並みかそれ以下の可能性だって十分あるわけです。

従って、「アマゾンに長期投資してあとは気絶していればいい」と考えている個人投資家の投資姿勢はクソダサいです。

また、「バフェット太郎はグロース株投資を嫌っている」というのも誤解です。バフェット太郎はグロース株投資を嫌っているわけではなくて、「多くのグロース株投資家にとって『後悔』という未来が待ってるだけだ」と言ってるだけです。

これはグロース株投資の判断の難しさにあります。

多くの個人投資家たちがグロース株投資で成功できないのは、株安局面が長期的な強気相場の一時的な調整局面か、あるいは10年続く弱気相場の始まりなのかの判断ができないことにあります。

事実、3年前まで気絶しているだけで億万投資家にしてくれるはずのギリアド・サイエンシズ(GILD)は、15年以降一貫して弱気相場を形成しているわけですが、これを一時的な調整局面と勘違いした投資家たちは何度もナンピン買いをして、大量の含み損を抱えています。
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【ギリアド・サイエンシズ(GILD):2013ー2018】
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また、グロース株の撤退は含み益に20%分の税金が掛かることも忘れてはいけません。誰もが底値で買って高値で売れるわけではありませんし、そうした売買を一度や二度成功できたとしても、三度四度と成功できる保証はありません。こうした中で含み益に20%分の税金が課税されることを考えると、多くの個人投資家たちにとってグロース株はやっぱり難しいんじゃないのかなと思うわけであります。

ところで、バフェット太郎が多用する「多くの個人投資家たち」とは一体どれくらいの個人投資家たちを指すのかですけれども、大体99%の人たちと捉えていただければと思います。別の言い方をすれば、1%の投資家にとって参考にはならない話をしているわけです。

従って、一握りの成功を勝ち取ることができるグロース株投資家は自分の未来を信じて突き進めばいいと思いますよ。もちろん、誰が成功できるかわからないことに加えて、一握りの投資家しか成功できないことを考えれば、自分の未来を信じて突き進んだ100人のうち、99人が後悔することになるわけですが。

グッドラック。

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