バフェット太郎です。

史上初の米朝首脳会談が注目される中、ダウ平均は前日比+5.78ドル(+0.02%)高の2万5322.31ドルとほぼ横ばいで取引を終えました。

トランプ大統領は米朝首脳会談に対して楽観的な見方を示しているものの、北朝鮮の非核化を巡る溝は残されているため、マーケットに様子見ムードが広がりました。

投資家のもう一つの注目材料は12~13日の日程で開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)です。このFOMCでFRB(米連邦準備制度理事会)が0.25%の追加の利上げを実施し、政策金利を1.75%~2.00%にすることがほぼ確実視れていますが、年内の政策プランがどうなるかが投資家らの大きな疑問点となっています。

投資家らは年内の利上げ回数を3回(3月、6月、12月)と見込んでいましたが、3月の利上げ実施時点で、FRBのFOMCメンバーの意見は3回が6人、4回も6人と意見が割れていました。

しかし、3月のFOMC以降、5月の失業率は4.2%から3.8%に低下するなどFOMCメンバーが今年末に見込んでいた水準まで低下したことや、インフレ率が上向きつつあることから、年内の利上げ回数が4回になる可能性が高まりつつあります。

利上げ回数が4回となれば、ドル円相場はドル高円安方向を後押しする一方、リセッション(景気後退)入りを早めかねません。
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そもそも世界の投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあるため、日銀が金利を引き上げられない中で、米国だけが金利をズンズンと引き上げてしまえば、金利差が拡大してドル高円安が進みます。

また、FRBによる利上げの影響を受けやすい米2年債利回りは、年内の利上げ回数が4回となれば利回りは上昇(価格は下落)しやすいです。一方で、利上げ(金融引き締め)は将来のリセッションを早めてしまいかねないため、投資家らが安全資産の長期債を買うことで米10年債利回りは低下(価格は上昇)しやすいです。

すると、米2年債利回りが米10年債利回りを上回る逆転現象が発生しかねません。この逆転現象は過去のリセッションの到来を示すシグナルとなっていたことから、投資家らは米短長期債の利回り格差を注視しています。

では、FRBが米10年債利回りが上向くのを待って、利上げペースを抑えればいいのではないかと思うかもしれませんが、利上げペースが遅すぎれば景気が過熱してしまいバブルを誘発してしまいかねません。そのため、FRBは米10年債利回りが上向くのを待つこともできないわけです。

つまり、株式市場の暴落、あるいはリセッションは必然であることから回避することは不可能です。また、暴落の直前に売り抜けるといったタイミング投資は不可能であることから、天井で売ることも考えない方がいいです。

従って投資家は、暴落に耐えうるポートフォリオを構築し、堅実に運用した方が賢明です。

グッドラック。

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