バフェット太郎です。
投資の世界には、「何に投資すべきか?」の問いに「S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資しろ」という答えが用意されています。
とはいえ、S&P500インデックスファンドへの投資が完璧な投資法というわけではありません。あくまで市場平均並みのパフォーマンスが期待できるだけなので、たとえば1966年~1982年末までの12年間、市場平均がほぼ横ばいであったことを考えれば、この間S&P500インデックスファンドに投資しても値上がり益はほとんど見込めなかったことになります。
【S&P500種指数:1966ー1982末】
つまり、S&P500インデックスファンドへの投資は他のアクティブファンドと比べて相対的に優れたリターンは期待できるというだけで、市場全体が低迷する弱気相場の中では他のファンドよりもマシなだけです。そのため、S&P500インデックスファンドへの投資は市場全体が永続的に上昇することを前提にしているというわけです。
また、S&P500種指数は時価総額加重平均型指数であることから、割高な株をより多く買い増すことになります。たとえば今ならアマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)など高PERハイテク株でバリュエーションが割高な株をより多く買い増すことをしているわけです。
ちなみに、過去の経験則に従えば高PER株への長期投資はパフォーマンスを著しく低迷させる原因になっていました。
加えて、そもそも時価総額上位10銘柄の半分以上はその後の10年で入れ替わるので、より多く買い増した銘柄ほどパフォーマンスを悪化させる原因になります。
たとえば、98年の時価総額上位10銘柄はマイクロソフト(MSFT)やゼネラル・エレクトリック(GE)、インテル(INTC)などでしたが、そのうち半分以上は08年までに上位10銘柄から姿を消しています。
また、08年の上位10銘柄も10年後の18年になるとほとんど姿を消しており、代わってアップルやアマゾンなどハイテクグロース株が時価総額上位を独占するようになりました。
【米国時価総額ランキング:2008年、2018年】
生き残ったのはマイクロソフト、エクソン・モービル、J&Jのわずか3銘柄のみで、その他7銘柄は圏外に飛ばされました。
こうしたことから、2028年にはアップルが一位から転落している公算は大きく、残りの9銘柄のうち半分近くはやはり上位10銘柄から姿を消していると考えた方が自然です。
従って、時価総額加重平均型指数であるS&P500インデクスファンドへの投資は強気相場で最大限のパフォーマンスを発揮してくれるだけでなく、相対的に優れた利回りが期待できるものの、割高な銘柄ばかり買い増していることで将来のパフォーマンスを幾分押し下げていることも忘れないでください。
グッドラック。
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投資の世界には、「何に投資すべきか?」の問いに「S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資しろ」という答えが用意されています。
とはいえ、S&P500インデックスファンドへの投資が完璧な投資法というわけではありません。あくまで市場平均並みのパフォーマンスが期待できるだけなので、たとえば1966年~1982年末までの12年間、市場平均がほぼ横ばいであったことを考えれば、この間S&P500インデックスファンドに投資しても値上がり益はほとんど見込めなかったことになります。
【S&P500種指数:1966ー1982末】
つまり、S&P500インデックスファンドへの投資は他のアクティブファンドと比べて相対的に優れたリターンは期待できるというだけで、市場全体が低迷する弱気相場の中では他のファンドよりもマシなだけです。そのため、S&P500インデックスファンドへの投資は市場全体が永続的に上昇することを前提にしているというわけです。
また、S&P500種指数は時価総額加重平均型指数であることから、割高な株をより多く買い増すことになります。たとえば今ならアマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)など高PERハイテク株でバリュエーションが割高な株をより多く買い増すことをしているわけです。
ちなみに、過去の経験則に従えば高PER株への長期投資はパフォーマンスを著しく低迷させる原因になっていました。
加えて、そもそも時価総額上位10銘柄の半分以上はその後の10年で入れ替わるので、より多く買い増した銘柄ほどパフォーマンスを悪化させる原因になります。
たとえば、98年の時価総額上位10銘柄はマイクロソフト(MSFT)やゼネラル・エレクトリック(GE)、インテル(INTC)などでしたが、そのうち半分以上は08年までに上位10銘柄から姿を消しています。
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【米国時価総額ランキング:1998年、2008年】順位 | 1998年 | 2008年 |
1 | マイクロソフト | エクソン・モービル |
2 | GE | ウォルマート |
3 | インテル | P&G |
4 | ウォルマート | マイクロソフト |
5 | PSI | GE |
6 | エクソン・モービル | AT&T |
7 | メルク | J&J |
8 | K2 | シェブロン |
9 | IBM | ファイザー |
10 | アルカテル・ルーセント | JPモルガン・チェース |
また、08年の上位10銘柄も10年後の18年になるとほとんど姿を消しており、代わってアップルやアマゾンなどハイテクグロース株が時価総額上位を独占するようになりました。
【米国時価総額ランキング:2008年、2018年】
順位 | 2008年 | 2018 |
1 | エクソン・モービル | アップル |
2 | ウォルマート | アマゾン |
3 | P&G | マイクロソフト |
4 | マイクロソフト | アルファベット |
5 | GE | フェイスブック |
6 | AT&T | バークシャー |
7 | J&J | JPモルガン・チェース |
8 | シェブロン | エクソン・モービル |
9 | ファイザー | J&J |
10 | JPモルガン・チェース | バンク・オブ・アメリカ |
生き残ったのはマイクロソフト、エクソン・モービル、J&Jのわずか3銘柄のみで、その他7銘柄は圏外に飛ばされました。
こうしたことから、2028年にはアップルが一位から転落している公算は大きく、残りの9銘柄のうち半分近くはやはり上位10銘柄から姿を消していると考えた方が自然です。
従って、時価総額加重平均型指数であるS&P500インデクスファンドへの投資は強気相場で最大限のパフォーマンスを発揮してくれるだけでなく、相対的に優れた利回りが期待できるものの、割高な銘柄ばかり買い増していることで将来のパフォーマンスを幾分押し下げていることも忘れないでください。
グッドラック。
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