バフェット太郎です。

コングロマリット大手のゼネラル・エレクトリック(GE)がヘルスケア部門をスピンオフ(分離・独立)する計画を発表したことで株価は前日比+7.06%高の13.65ドルと急騰しています。

GEはこの分社化で誕生する新会社の株式20%を売却し、残りの80%は既存株主に割り当てるそうです。また、この新会社が180億ドルの負債をGE本体から引き継ぐそうです。

加えて、傘下に収めてから一年にも満たない米油田サービス大手ベーカー・ヒューズ(BHGE)の株式も2~3年以内に手放す方針であることを明らかにしました。ベーカーヒューズの時価総額は約370億ドルで、GEはこのうち62.5%(約230億ドル)分の株式を保有しています。

さて、ヘルスケア部門はGEにとって主力事業の一つで、営業利益全体の23%を占めるなど、航空機エンジン部門に次ぐ収益源でした。

同部門はMRI(磁気共鳴画像装置)などの医療機器の製造や、バイオ技術の研究に必要な装置を供給しています。

【GEの部門別営業利益シェア】
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そのため、GEはヘルスケア部門のスピンオフで減収減益となるため減配がほぼ確実です。

また、GEはこれ以上のスピンオフや航空機エンジン部門と発電事業部門の分割は予定していないため、今後、GEは航空機エンジンと発電事業、そして再生可能エネルギーの三大事業が中心になります。

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【ゼネラル・エレクトリック:GE】
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チャートを眺めると、前回の安値12.6ドル水準をサポートラインにしてキレイに反発しています。

今回のヘルスケア部門のスピンオフとベーカー・ヒューズ株の売却で、一年前から始まったジョン・フラナリーCEO主導の改革がほぼ完了しました。

今後投資家が注視しなければならないリスク要因としては、経営状況の厳しい金融部門GEキャピタルが再び資金を必要としないかどうか、そして主力事業の一つである発電事業の業績がしっかり回復しているかどうかを見極める必要があります。

グッドラック。

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