バフェット太郎です。
ネット通販世界最大手のアマゾン・ドットコム(AMZN)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。
EPSは予想2.53ドルに対して、結果5.07ドルと予想を大きく上回りました。
売上高は予想533億7000万ドルに対して、結果528億9000万ドルと予想を下回りました。
【部門別売上高:2018.Q2】

北米部門の売上高は321億7000万ドルと、前年同期比+43.8%の増収でした。
国際部門の売上高は146億1000万ドルと、前年同期比+27.2%の増収でした。
AWS部門の売上高は61億1000万ドルと、前年同期比+48.9%の増収でした。
【部門別営業利益:2018.Q2】

北米部門の営業利益は18億4000万ドルと、前年同期比+321%の増益でした。(営業利益率5.7%)
国際部門の営業利益はー4億9000万ドルと、前年同期のー7億2000万ドルと比べて、赤字額が32%減少しました。
AWSの営業利益は16億4000万ドルと、前年同期比+79.3%の増益でした。(営業利益率26.9%)
クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高は全体の1割でしかないものの、収益性が高いことから、営業利益全体のおよそ半分を稼いでいます。
また、AWSの営業利益率は26.9%と、前年同期の22.3%と比べて4.6ポイント上昇しています。北米部門の営業利益率も5.7%と、前年同期の1.9%と比べて3.8ポイント上昇しています。
営業利益の急増に投資家は興奮しているかもしれません。なぜならアマゾンは利益率を低く抑えることで参入障壁を高くしていたので、投資家はいつ利益を稼いでくれるかわからない(あるいは稼げないかもしれない)低収益事業への投資を長年耐えてきたからです。

営業利益は長年低水準に留まっていましたが、16年以降、収益性の高いクラウド事業が加速したことで、営業利益全体を押し上げました。
投資家の関心は、アマゾンがどれだけ株主価値を最大化してくれるかどうかです。アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは稼いだ利益を配当や自社株買いなどを通じて株主に還元しようとはせず、新たな事業や市場に再投資してEPS(一株当たりの利益)を高めることで株主価値の最大化を目指しています。
これはアマゾンと投資家双方にとって最も効率的なお金の使い方です。なぜなら配当は課税されるし、自社株買いは割高な自社株を市場で買わされるだけだからです。それなら収益性の高い事業に再投資することでEPSの最大化した方がよっぽど株主に報いることができると考えられるわけです。
ただし、こうしたお金の使い方にデメリットがないわけでもありません。それは再投資した事業が失敗する可能性があるということです。今、アマゾンは既存市場に新規参入するだけで成功が期待され、ライバルとなり得る企業の株価はことごとく急落するなど「アマゾン・エフェクト」といった現象が見られます。
つまり、投資家はアマゾンに対して強い期待を抱いている状態であることから、仮に期待が失望に変わった時のインパクトは大きいため投資家は注視し続けなければなりません。
【アマゾン・ドットコム:AMZN】

決算発表を好感して株価は一時+3%高と急騰する場面もありましたが、アマゾンを除くFANG銘柄が軒並み急落するなかで上値が抑えられ、結局前日比+0.51%高で取引を終えました。
第3四半期の売上高は予想580億4000万ドルに対して、新ガイダンス542億~575億ドルと下方修正されました。
営業利益は予想13億ドルに対して、新ガイダンス14~24億ドルに上方修正されました。
売上高の伸びが鈍化すること、そしてFANG株ブームに陰りが見え始めていることから、投資家は過度な楽観は控えた方が良さそうです。
グッドラック。
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ネット通販世界最大手のアマゾン・ドットコム(AMZN)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。
EPSは予想2.53ドルに対して、結果5.07ドルと予想を大きく上回りました。
売上高は予想533億7000万ドルに対して、結果528億9000万ドルと予想を下回りました。
【部門別売上高:2018.Q2】

北米部門の売上高は321億7000万ドルと、前年同期比+43.8%の増収でした。
国際部門の売上高は146億1000万ドルと、前年同期比+27.2%の増収でした。
AWS部門の売上高は61億1000万ドルと、前年同期比+48.9%の増収でした。
【部門別営業利益:2018.Q2】

北米部門の営業利益は18億4000万ドルと、前年同期比+321%の増益でした。(営業利益率5.7%)
国際部門の営業利益はー4億9000万ドルと、前年同期のー7億2000万ドルと比べて、赤字額が32%減少しました。
AWSの営業利益は16億4000万ドルと、前年同期比+79.3%の増益でした。(営業利益率26.9%)
クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高は全体の1割でしかないものの、収益性が高いことから、営業利益全体のおよそ半分を稼いでいます。
また、AWSの営業利益率は26.9%と、前年同期の22.3%と比べて4.6ポイント上昇しています。北米部門の営業利益率も5.7%と、前年同期の1.9%と比べて3.8ポイント上昇しています。
営業利益の急増に投資家は興奮しているかもしれません。なぜならアマゾンは利益率を低く抑えることで参入障壁を高くしていたので、投資家はいつ利益を稼いでくれるかわからない(あるいは稼げないかもしれない)低収益事業への投資を長年耐えてきたからです。
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【アマゾンの四半期営業利益:2010年Q4ー2018年Q2】
営業利益は長年低水準に留まっていましたが、16年以降、収益性の高いクラウド事業が加速したことで、営業利益全体を押し上げました。
投資家の関心は、アマゾンがどれだけ株主価値を最大化してくれるかどうかです。アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは稼いだ利益を配当や自社株買いなどを通じて株主に還元しようとはせず、新たな事業や市場に再投資してEPS(一株当たりの利益)を高めることで株主価値の最大化を目指しています。
これはアマゾンと投資家双方にとって最も効率的なお金の使い方です。なぜなら配当は課税されるし、自社株買いは割高な自社株を市場で買わされるだけだからです。それなら収益性の高い事業に再投資することでEPSの最大化した方がよっぽど株主に報いることができると考えられるわけです。
ただし、こうしたお金の使い方にデメリットがないわけでもありません。それは再投資した事業が失敗する可能性があるということです。今、アマゾンは既存市場に新規参入するだけで成功が期待され、ライバルとなり得る企業の株価はことごとく急落するなど「アマゾン・エフェクト」といった現象が見られます。
つまり、投資家はアマゾンに対して強い期待を抱いている状態であることから、仮に期待が失望に変わった時のインパクトは大きいため投資家は注視し続けなければなりません。
【アマゾン・ドットコム:AMZN】

決算発表を好感して株価は一時+3%高と急騰する場面もありましたが、アマゾンを除くFANG銘柄が軒並み急落するなかで上値が抑えられ、結局前日比+0.51%高で取引を終えました。
第3四半期の売上高は予想580億4000万ドルに対して、新ガイダンス542億~575億ドルと下方修正されました。
営業利益は予想13億ドルに対して、新ガイダンス14~24億ドルに上方修正されました。
売上高の伸びが鈍化すること、そしてFANG株ブームに陰りが見え始めていることから、投資家は過度な楽観は控えた方が良さそうです。
グッドラック。

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