バフェット太郎です。

「リスク」が怖いから投資をしないという人は大勢います。

しかし、資本主義社会に生きるすべての人々にとって株式投資が「有利なゲーム」であることを考えれば、彼らは「有利なゲーム」に参加しないリスクが、参加するリスクよりもずっと大きく怖いことに気づいていないだけです。

【S&P500種指数のトータルリターン:1988ー2018】
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過去30年間のS&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)を眺めると、過去30年間で指数は約20倍(年率平均10.6%)になっていることがわかります。

また、ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』でも明らかにされている通り、1802年から2006年にわたる204年間の株式投資の実質(インフレ調整済み)トータルリターンは年率平均6.8%程度でした。ちなみに戦前と戦後の年平均利回りにほとんど差はありませんでした。

つまり、米国経済が過去200年間で農業国から工業国を経て、さらにサービスや技術中心の経済へと発展するなど産業構造が大きく変化し、さらに通貨制度の変更や二回の世界大戦を経ても、米国株は驚くほど安定して投資家に富をもたらしてきたわけです。

それにも関わらず、大衆はこの「有利なゲーム」である株式投資に参加しようとしません。なぜなら、短期的な変動を許容できないことに加えて、少しも損はしたくないという社畜根性が染みついているからに他なりません。

サラリーマンのような会社に雇われる側の人々は、働くだけでお金を稼ぐことができるので仕事を通じて損をするという経験がほとんどありません。そのため、彼らにとってお金とはリスクゼロで稼げるものでしかないのです。

しかし、自分で商売をしたことがある人は誰もが知っていることですが、お金とは頑張って働くだけでは必ずしも稼げるわけではないし、稼ぐためには先行投資も必要です。さらにその先行投資を回収できるかどうかの保証もないので大損する場合だってあるのです。

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つまり、お金とは無リスクで稼ぐものと考えている多くの人々にとって、損をするかもしれない株式に投資することは非合理以外なにものでもないわけです。

とはいえ、株式投資が資本主義社会において「有利なゲーム」であることは紛れもない事実なので、リスクを恐れて投資をしないのでは、それこそ大きなリスクを取っていることに他なりません。

従って、資本主義社会では誰もがリスクに恐れていてはいけないのです。とはいえ、リスクは誰にとっても好ましいものではないし、株式市場はいつ暴落するかもわかりません。そのため、この「有利なゲーム」に参加するなら、リスクを受けいれてリスクに慣れなければなりません。

リスクに慣れる方法は、少額でもいいから株式投資を始めて弱気相場を経験し、含み損を抱えることです。そして株式市場の歴史を振り返り、自分が体験している弱気相場と比べてどうだったかということを知るだけで、次第にリスクに慣れるものです。

投資家の中には「含み損を抱えることは悪いこと」と考えている人がいますが、それは投資スタイルの違いです。たとえばグロース株投資やモメンタム株投資などは含み損を放置すると致命傷になりかねないので、損切することも必要です。

しかし、バフェット太郎のような優良ディフェンシブ銘柄やS&P500ETFなどへの投資は短期的に含み損を抱えても、それはタイミングの問題でしかないので気にする必要は全くなく、愚直に配当を再投資し続ければいいだけです。それでももし不安になるようなら歴史を思い出してください。

米国株式市場に乗り越えられなかった危機は何一つなく、驚くほど安定して投資家に富をもたらしてきた歴史を。

グッドラック。

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