バフェット太郎です。

投資において肝心なことは、訪れたチャンスを掴み取る決断をするんじゃなくて、掴み取らない決断をすることにあります。これは投資で成功するために必要なことは、分かりやすい形で定めた意思決定プロセスと明文化した投資方針を一貫して必ず実行することにあるからです。

「FANG」銘柄に投資していないからって負け惜しみ言うなよって思う読者もいるかもしれないけれど(思ってもらっても構わないけれど)、訪れたチャンスをすべて掴み取ろうとすればあらかじめ定めた投資方針を一貫して必ず実行することができなくなってしまいます。

たとえば、バフェット太郎は景気に業績が左右されない優良ディフェンシブ銘柄中心で運用しているので、弱気相場でも配当再投資戦略と積立投資を実行することができます。もし、仮にポートフォリオが「FANG」銘柄中心であれば、(FANG銘柄はどれも無配なので)配当再投資は当然できませんし、値下がりし続ける銘柄に対して愚直に積立投資するなどということは精神的にもキツイので机上の空論になりかねません。

実際、15年のバイオ株ブームの際にギリアドサイエンシズ(GILD)に投資し、「あとは気絶しているだけで億万長者になれる」と豪語していたクソダサい投資家たちは今、息をしていません。

また同じ頃、一般消費財セクターのナイキ(NKE)やディズニー(DIS)、スターバックス(SBUX)、チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)などももてはやされましたが、これらの銘柄を愚直に配当再投資し続けることができた投資家はほとんどいません。

それならバイオ株や一般消費財株のブームに乗り、その後タイミングよくハイテク株に乗り換えればいいだけじゃないかと思うかもしれませんが、それができないから多くのクソダサい投資家たちは凍死家になっているのです。

SPONSORED LINK
実際、ギリアドサイエンシズの株価がズルズルと下げていた頃、PERが一桁台まで落ちたことから「超絶割安お買い得株ww」と必死にナンピン買いしていたクソダサい投資家もいましたが、結局のところそのまま弱気相場に飲み込まれてしまったのです。

つまり、目の前の急落が短期的な調整局面なのか、あるいは数年間続く弱気相場なのかの見分けがつかないわけです。ちなみにギリアドサイエンシズを必死にナンピン買いしていたクソダサい投資家は弱気相場を短期的な調整局面と勘違いしたわけですが、ギリアドサイエンシズに限らず、これまで何度も調整局面を乗り越えてきた将来有望のイケてるグロース株に対して、「今回も調整局面に過ぎない」と考えるのは自然だと思います。

そのため、「FANGブーム」というチャンスを掴み取ろうとしたところで、配当再投資どころか高PER株に積立投資など誰もできませんし、かといって次のチャンスに飛び移ることもできません。

従って個人投資家は「FANG」や「バイオ」といったチャンスをすべて掴み取ろうとするのではなく、それらのチャンスを断り、地味で退屈な優良ディフェンシブ株やS&P500ETFに投資し、配当再投資と積立投資を愚直に続けることが大切です。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします


SPONSORED LINK