バフェット太郎です。

日本人の金融リテラシーはお豆腐のカロリーくらい低いから、いまだに「貯蓄は美徳で借金は悪」だと考えています。

そもそも日本人が「貯蓄は美徳」と考えるきかっけとなったのは戦後教育によるものです。日本政府は戦後、インフレ抑制と戦後復興のための資金を確保するために「救国貯蓄運動」を展開しました。

当時、日本は物不足から来る悪性インフレに苦しんでいたことに加えて、国民は政府が戦費調達のために発行していた国債を大量に売却していたのです。もし、国民が国債を売却して得たお金を市中に流せばインフレはさらに加速してしまうため、政府は貯蓄を奨励することで市中に出回るお金の量を少なくしたのです。

また、銀行は預金残高が増えたことで企業に積極的に融資することができ、結果的に日本は「奇跡の復興」を遂げることになります。

さらに90年代後半になると、労働生産人口(15~64歳)が減少に転じたことでデフレ期が始まります。デフレとはお金の価値が上がり、物の値段が下がることなので、国民は消費や投資にお金を回すよりも貯蓄をした方が賢明だったわけです。

このように戦後、親子三代にわたって「貯蓄は正しい」と言える時代に生きたことから、日本人にとって「貯蓄は美徳」との考え方が広まったのはある意味必然だったとも言えます。

とはいえ、「貯蓄が正しい」時代はいつまでも続きません。日本の8月コアCPI(消費者物価指数)は前年同月比+0.8%増と、すでに「デフレではない状況」として新しい局面に来ています。今後、さらに物価が上昇するようならお金の価値は時間の経過とともに減価していき、投資家と非投資家との間で格差が拡大していくことは必然なので、これからの時代「貯蓄は間違い」と言えそうです。
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また、日本人の多くは「借金は悪」と考えているフシがあります。たしかに借金で身を亡ぼす人がいるのは事実ですが、借金をすることで成功を掴む人がいるのも事実です。

たとえば、脱サラした人が借金をして飲食店を開業した場合、毎月の返済額と利息以上の収入が見込めるなら、それは良い借金したことになります。反対にそれが見込めなければそれは悪い借金をしたことになるわけです。

つまり、借金が良いとか悪いとかではなくて、借金をした後に毎月の返済額と利息以上の収入が見込める投資対象かどうかに良し悪しがつくわけです。

その点ブログなどのインターネットメディア事業というのは、借金をする必要がないので投資対象としてとても優れています。

かくいうバフェット太郎もこのブログで毎月何十万円もお金を稼いでいますが、投資なんてほとんど必要ありません。また、ブロガーはコンテンツをタダで作れるので、人を雇ったり商品を仕入れるなどの在庫を抱えるリスクも発生しません。

もちろん、人によってはライバルと差別化するために、わざと「お金のかかる企画」でアクセスを稼ぐなんてこともしますから、費用は必ずしも必要がないというわけではありません。

とはいえ、「お金のかかる企画」とは、これまでに稼いだお金から出したり、クライアントから見込める報酬を先に自分で出してやる場合が多いので、コンテンツのために借金をする(レバレッジをかける)必要は全くないわけです。

だからブロガーのような借金や人件費や仕入れ等の支払いを必要としない事業をしている人が、仮に借金しようとしていたら、それは莫大な投資が必要な全く新しい事業に挑戦しようとしているか、あるいは金融リテラシーがお豆腐のカロリーくらい低いかのどちらかです。

グッドラック。

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