バフェット太郎です。

28日のNYダウ株式市場は前日比+18.38%(+0.07%)高の2万6458.31ドルと、小幅上昇して取引を終えたものの、これまで投資家らの注目を集めていたグロース株が二銘柄が急落しました。

まず、SNS世界最大手のフェイスブック(FB)はー2.59%安でした。これはセキュリティーの欠陥で5000万件近いアカウントが影響を受けたことが明らかになったためです。

フェイスブックの説明によれば、ハッカーがコードの弱点を突いて侵入し、アカウントを乗っ取ることが出来た状態にあったとのこと。今のところアカウントが不正に利用されたかどうかは不明であるものの、新たなセキュリティー問題が嫌気され株は売られました。

【フェイスブック(FB)日足】
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株価は7月の高値218.62ドルから164.46ドル(ー24.8%安)と暴落しています。

また、電気自動車大手のテスラ(TSLA)はー13.90%安と暴落しました。これはイーロン・マスクCEOが「テスラを420ドルで非公開化することを検討している。資金は確保した」とのツイートを巡ってSEC(証券取引委員会)は「価格など主要な条件を確認していないどころか、協議もしいていなかった」としてマスク氏を投資家を欺いた詐欺の疑いで提訴したためです。

今月上旬、ネット配信番組でマスク氏がマリファナを吸っていた姿が流れたことで株価は急落しましたが、「420」という数字はマリファナ(大麻)を表す隠語であることから、マスク氏のツイートは最初からデタラメだったということがわかります。

ブルームバーグによれば、テスラがデフォルトする確率は47%まで上昇しているとのこと。つまり、投資家は保有するテスラ株が紙クズになることを覚悟しなければなりません。

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【テスラ(TSLA)日足】
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株価は8月の高値387.46ドルから264.77ドル(ー31.7%)と暴落しています。

クソダサい投資家ほど「株価の暴落は絶好の投資機会だ」と主張しますが、それは一握りの優良銘柄にのみ言えることであって、すべての銘柄に言えるわけではありません。

一握りの優良株というのは、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のような、安定したキャッシュフローが永続的に見込める企業の株式のことを指します。

一方でフェイスブックのように新たな規制や事業環境の変化で長期的な収益見通しが悪化したり、テスラのように経営危機に陥るなど、安定したキャッシュフローが永続的に見込めないような銘柄のことを優良株とは言いませんし、こうした銘柄が暴落している状況を「絶好の投資機会」とは言わないのです。

それでもあなたがこれらのグロース株に対して「絶好の投資機会だ」として買い増そうとしても誰も止めたりはしませんよ。なぜなら、誰もが将来の見通しを引き下げる中で、片手間の資産運用をしているあなただけが未来を正確に見通せているかもしれないのだから。

グッドラック。

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