バフェット太郎です。

米10年債利回りが3.22%と高止まりする中、米株式市場が急落しました。ダウ平均は前日比ー3.15%安、S&P500種指数はー3.29%安、ナスダック総合指数はー4.08%安でした。また、この日の急落を受けて投資家の不安心理を示すVIX(恐怖)指数は+43.95%高と急騰しました。

【VIX(恐怖)指数:2015ー2018】
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15年以降、VIX指数が20を超えたのは今回を除けば5回だけで、いずれもマーケットの転換点となりそうなイベントがありました。しかし、そうした各イベントで株を手離せばその後の強気相場の恩恵を享受できなかったことを考えると、VIX指数は売買の判断材料にならないことがわかります。そのため、VIX指数の急騰は「狼狽売りに気をつけろ」の警告と捉えた方が良かったということになります。(強気相場が終わるまでは…。)

さて、ハイテク株中心のナスダック総合指数は三指数のうち最も大きな下落率となり、2016年のブリグジット・ショック以来の下落率を記録しました。また、これまで市場の牽引役となってきたFANG銘柄も軒並み売られ、フェイスブック(FB)はー4.13%安、アマゾン・ドットコム(AMZN)ー6.15%安、ネットフリックス(NFLX)ー8.38%安、アルファベット(GOOGL)ー4.63%安に沈みました。

今回の調整局面はこれまでと同じように買い増しのチャンスと言えるのでしょうか。あるいは強気相場の終わりを示すものなのでしょうか。結論から言えば、ハイテク株の強気相場は終わってしまうかもしれません。

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【ナスダック総合指数:週足】
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ナスダック総合指数を眺めると指数の上値が切り上がっている一方、RSIとMACDの上値が切り下がるダイバージェンス(逆相関の関係)が確認できます。(※ダイバージェンスは強気相場の最終局面に出やすいシグナルです。)

三年前の15年にダイバージェンスが発生した時、ナスダック総合指数が二割近く下げたことを考えれば、今回も同程度の調整が予想されます。また、その後反発して3月の高値まで戻して反落すれば、トレンドの終わりを示すヘッド&ショルダーを形成することになります。

ヘッド&ショルダーが形成されると、トップからネックライン(オレンジのライン)にかけての幅と同じ幅だけ下げる傾向にあることから、5500まで下げる可能性があります。これは現在の7422からー26%、高値からー32.4%下落することを意味します。

これまでハイテク株は市場の牽引役となってきたものの、00年ドットコムバブルのような過熱感が見られないことから、強気相場はまだまだ続くとの見方が大勢を占めていました。

しかし、金利急騰による売り圧力と、ハイテク企業に対して規制強化の波が押し寄せていることを考えれば、ハイテク株だけ永遠に強気相場が続くと考えるのは不自然で、今秋からはハイテク株の一人負けも想定しておいた方が良さそうです。

グッドラック。

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