バフェット太郎です。

米国株式市場の急落を受けて狼狽売りに走った個人投資家も少なくないと思います。しかし、投資の世界ではでタイミングを見計らった売買は将来の投資成績にプラスの影響を与えないだけでなく、手数料と税金がマイナスの影響を与えることで広く知られています。

そのため、個人投資家は株を頻繁に売買するよりも、ごく一握りの優良株やS&P500ETFに投資して長期で保有を続けた方が賢明と言えます。

しかし、このような賢明な投資手法は投資の世界で広く知られているものの、それを実践している人は少ないです。なぜなら、この投資手法を実践しても、期待できる利回りはせいぜい年平均5~7%程度でしかなく、これではお金持ちになるのに何十年もの歳月が必要となるからです。

結果、多くの個人投資家は少しでも早くお金持ちになるために、賢明な投資手法を捨てて、リスクの高い投機に走るわけです。

さて、今回の調整局面で「今が天井」と考えてポジションを手仕舞った人も少なくないと思います。しかし、これと似たようなことは過去4年間を振り返ってみても5回ありました。

まず、15年8月、中国発世界同時株安を受けてダウ平均が大きく下落したことで狼狽売りに走った投資家が散見されました。また、同年12月、FRBがおよそ9年半ぶりの利上げに踏み切ると、金融相場は終わったとしてポジションを解消した投資家が相次ぎました。

さらに16年6月末のブリグジット・ショック(英国によるEU離脱の決定)や同年11月の米大統領選挙直前にポジションを解消する投資家がちらほらいました。

17年こそ低ボラティリティの中、相場が堅調に推移したものの、18年になると米10年債利回りの上昇を嫌気して株式市場は急落。今回は明確な引き金があったわけではありませんが、米10年債利回りの上昇や米中貿易戦争に対する懸念材料が改めて意識さると株式市場は急落し、狼狽売りに走った投資家が散見されました。

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【ダウ平均:2015ー2018】
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経験の浅い未熟な投資家ほど、長期的に見れば小さな調整局面を、まるで天変地異が逆転したような大きな出来事だと考えてポジションをひっくり返したりするものです。

しかし、今回の調整局面が過去の5回と同様に一時的なものであれば、ポジションの解消は手数料と税金分、投資成績にマイナスの影響を与えたことになります。

実際のところ、今回の調整局面が数年にわたる弱気相場のはじまりを意味するのか、あるいは強気相場の中の小さな調整局面を意味するのかは誰にもわかりません。しかし、長期的に見てタイミングを見計らった売買が投資成績にプラスよりもマイナスの影響を与えることを考えれば、頻繁に売買をするよりも、一握りの優良株やS&P500ETFに投資して長期で保有を続けた方が賢明だと言えます。

グッドラック。

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