バフェット太郎です。
IBMが第3四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。
EPSは予想3.40ドルに対して、結果3.42ドルと予想を上回りました。
売上高は予想190億4000万ドルに対して、結果187億6000万ドルと予想を下回りました。
通期のEPS見通しは旧ガイダンス13.80ドルに対して、新ガイダンス13.80ドルと不変でした。
戦略的必須事業の売上高は93億ドルと、売上高全体の49.6%を占めました。これは前期の50.5%を下回る悪い数字です。
IBMはかねてからクラウド、アナリティクス、モバイル、ソーシャル、セキュリティの戦略的分野への事業転換に全力を挙げていて、売上高の50%以上を占めるとういのは長年の目標の一つでした。それだけに今回50%を下回ったことは投資家の失望を買いました。
ただし、過去一年間の戦略的必須事業の売上高は13%増の395億ドルと着実に成長しています。また、カバノーCFO(最高財務責任者)によれば「戦略的必須事業の売上高は第4四半期以降加速し続けると予想している」とのこと。
【部門別売上高シェア】
IBMは主に五つの部門に分かれていて、テクノロジーサービス&クラウドプラットフォームが44%と最も大きな割合を占めていて、コグニティブ・ソリューションズとグローバル・ビジネス・サービスがそれぞれ22%と続いています。
【部門別粗利益シェア】
IBMの部門別粗利益シェアを眺めると、テクノロジーサービス&クラウドプラットフォームとコグニティブ・ソリューションズの二部門で粗利益全体の75%を占めていることから、この二部門が同社の収益柱であることがわかります。
IBMの二大部門であるコグニティブ・ソリューションズとテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームの売上高は前年比それぞれー5.7%、ー2.0%と低迷しました。
【部門別粗利益率】
二大部門の粗利益率はテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームが+1.2%ポイントの42.1%だった一方、コグニティブ・ソリューションズはー2.7%ポイントの76.0%に沈みました。
競争激化で利益率が悪化していることがわかります。
【IBM:日足】
戦略的必須事業と二大部門の収益が伸び悩んだことを嫌気して、株価は一時7%超下落する場面がありました。
ただし、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは+18.5%増の42億3200万ドルと、IBMが相変わらず「現金製造マシン」であることがわかります。
また、配当金と自社株買いで計20億5800万ドルを株主に還元していることを考えれば、配当を再投資し続けられる投資家にとって将来の資産を増やす絶好の機会と言えそうです。
グッドラック。
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IBMが第3四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。
EPSは予想3.40ドルに対して、結果3.42ドルと予想を上回りました。
売上高は予想190億4000万ドルに対して、結果187億6000万ドルと予想を下回りました。
通期のEPS見通しは旧ガイダンス13.80ドルに対して、新ガイダンス13.80ドルと不変でした。
戦略的必須事業の売上高は93億ドルと、売上高全体の49.6%を占めました。これは前期の50.5%を下回る悪い数字です。
IBMはかねてからクラウド、アナリティクス、モバイル、ソーシャル、セキュリティの戦略的分野への事業転換に全力を挙げていて、売上高の50%以上を占めるとういのは長年の目標の一つでした。それだけに今回50%を下回ったことは投資家の失望を買いました。
ただし、過去一年間の戦略的必須事業の売上高は13%増の395億ドルと着実に成長しています。また、カバノーCFO(最高財務責任者)によれば「戦略的必須事業の売上高は第4四半期以降加速し続けると予想している」とのこと。
【部門別売上高シェア】
IBMは主に五つの部門に分かれていて、テクノロジーサービス&クラウドプラットフォームが44%と最も大きな割合を占めていて、コグニティブ・ソリューションズとグローバル・ビジネス・サービスがそれぞれ22%と続いています。
【部門別粗利益シェア】
IBMの部門別粗利益シェアを眺めると、テクノロジーサービス&クラウドプラットフォームとコグニティブ・ソリューションズの二部門で粗利益全体の75%を占めていることから、この二部門が同社の収益柱であることがわかります。
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【部門別売上高(対前年比)】IBMの二大部門であるコグニティブ・ソリューションズとテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームの売上高は前年比それぞれー5.7%、ー2.0%と低迷しました。
【部門別粗利益率】
二大部門の粗利益率はテクノロジーサービス&クラウドプラットフォームが+1.2%ポイントの42.1%だった一方、コグニティブ・ソリューションズはー2.7%ポイントの76.0%に沈みました。
競争激化で利益率が悪化していることがわかります。
【IBM:日足】
戦略的必須事業と二大部門の収益が伸び悩んだことを嫌気して、株価は一時7%超下落する場面がありました。
ただし、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは+18.5%増の42億3200万ドルと、IBMが相変わらず「現金製造マシン」であることがわかります。
また、配当金と自社株買いで計20億5800万ドルを株主に還元していることを考えれば、配当を再投資し続けられる投資家にとって将来の資産を増やす絶好の機会と言えそうです。
グッドラック。
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