バフェット太郎です。
9日のNYダウ株式市場は前日比ー201.92ドル(ー0.77%)安の2万5989.30ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、米中貿易摩擦を背景とした中国経済の失速が浮き彫りになったためです。
この日、中国国家統計局が発表した10月のPPI(生産者物価指数)は上昇率は前年同月比3.3%と、9月の3.6%から鈍化しました。鈍化は4カ月連続で、米中貿易摩擦が中国経済を圧迫しているのは明らかですが、新興国株クラスタは株価が低迷している今こそ愚直に積立投資するべきです。
【中国:PPI(生産者物価指数)】

【上海総合指数:日足】

上海総合指数は10月の底値2449ポイントから値を戻していたものの、50日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)となり、再び下げに転じています。
【上海総合指数:週足(2003ー2018)】

今から11年前の2007年、中国株は「BRICs」ブームの波に乗り、二年前の底値である998ポイントからわずか二年で6124ポイントと6倍に値上がりしました。
当時、世界中の投資家たちが新興国は長期的な高成長が見込めるとして「BRICs」ブームに熱狂し、こぞって中国株に投資をしていました。名著『ウォール街のランダム・ウォーカー
』の著者バートン・マルキール氏も、「低コストのインデックスファンドがベストな選択だ」としつつも、中国の成長株に投資していました。
しかし、金融危機をきっかけに中国株に投資していた米欧の機関投資家らが一斉に資金を引き上げると、中国株はたちまち暴落しました。また、その後も低迷が続き、結局値上がり益はこの11年間でほとんどありません。
加えて、中国株を中心に構成されている新興国株ETFも悲惨な結果となりました。

iシェアーズ・MSCI・エマージング・マーケットETF(EEM)はこの10年間ほとんど値上がり益がなく、多くの投資家らを失望させています。
11年前、「新興国は長期的な高成長が続く」と誰もが確信していたものの結末は悲惨でした。これは今日の「FANG」ブームにも言えることですが、ブームとは誰もが明るい未来を確信し、ポジションを集中させたときに終わるものです。
とはいえ、ブームが永遠に続かないように、弱気相場も永遠には続かないことから、新興国株クラスタは悲観的になる必要はありません。
今でこそ米国株は魅力的な投資対象の一つとなっていますが、新興国株ブームに沸いた当時は、00年のドットコムバブル崩壊以降、株価がほとんど値上がりしていなかったことから不人気だったのです。(00年のダウ平均は1万1750ドル、07年は1万4200ドルだったので、年率リターンはわずか2.4%)
足元では米中貿易摩擦や金利差拡大を理由に、新興国株の低迷が続くことが予想されるものの、20年頃に利上げが打ち止めとなり、金利差が一転して縮小に転じる可能性があることを考えると、今日の低迷は絶好の買い増しチャンスと言えます。
現在、米国株の強気相場で最も恩恵を受けてい投資家は、最近米国株投資をはじめた人ではなくて、米国株が低迷していた時期に愚直に積立投資を続けてきた人たちです。つまり、将来の新興国株の強気相場で最も恩恵を受けるのは、新興国株が低迷している今、愚直に積立投資をし続けている人たちだけです。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
9日のNYダウ株式市場は前日比ー201.92ドル(ー0.77%)安の2万5989.30ドルと下落して取引を終えました。下落した主な要因は、米中貿易摩擦を背景とした中国経済の失速が浮き彫りになったためです。
この日、中国国家統計局が発表した10月のPPI(生産者物価指数)は上昇率は前年同月比3.3%と、9月の3.6%から鈍化しました。鈍化は4カ月連続で、米中貿易摩擦が中国経済を圧迫しているのは明らかですが、新興国株クラスタは株価が低迷している今こそ愚直に積立投資するべきです。
【中国:PPI(生産者物価指数)】

【上海総合指数:日足】

上海総合指数は10月の底値2449ポイントから値を戻していたものの、50日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)となり、再び下げに転じています。
【上海総合指数:週足(2003ー2018)】

今から11年前の2007年、中国株は「BRICs」ブームの波に乗り、二年前の底値である998ポイントからわずか二年で6124ポイントと6倍に値上がりしました。
当時、世界中の投資家たちが新興国は長期的な高成長が見込めるとして「BRICs」ブームに熱狂し、こぞって中国株に投資をしていました。名著『ウォール街のランダム・ウォーカー
しかし、金融危機をきっかけに中国株に投資していた米欧の機関投資家らが一斉に資金を引き上げると、中国株はたちまち暴落しました。また、その後も低迷が続き、結局値上がり益はこの11年間でほとんどありません。
加えて、中国株を中心に構成されている新興国株ETFも悲惨な結果となりました。
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iシェアーズ・MSCI・エマージング・マーケットETF(EEM)はこの10年間ほとんど値上がり益がなく、多くの投資家らを失望させています。
11年前、「新興国は長期的な高成長が続く」と誰もが確信していたものの結末は悲惨でした。これは今日の「FANG」ブームにも言えることですが、ブームとは誰もが明るい未来を確信し、ポジションを集中させたときに終わるものです。
とはいえ、ブームが永遠に続かないように、弱気相場も永遠には続かないことから、新興国株クラスタは悲観的になる必要はありません。
今でこそ米国株は魅力的な投資対象の一つとなっていますが、新興国株ブームに沸いた当時は、00年のドットコムバブル崩壊以降、株価がほとんど値上がりしていなかったことから不人気だったのです。(00年のダウ平均は1万1750ドル、07年は1万4200ドルだったので、年率リターンはわずか2.4%)
足元では米中貿易摩擦や金利差拡大を理由に、新興国株の低迷が続くことが予想されるものの、20年頃に利上げが打ち止めとなり、金利差が一転して縮小に転じる可能性があることを考えると、今日の低迷は絶好の買い増しチャンスと言えます。
現在、米国株の強気相場で最も恩恵を受けてい投資家は、最近米国株投資をはじめた人ではなくて、米国株が低迷していた時期に愚直に積立投資を続けてきた人たちです。つまり、将来の新興国株の強気相場で最も恩恵を受けるのは、新興国株が低迷している今、愚直に積立投資をし続けている人たちだけです。
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