バフェット太郎です。

原油先物価格が前日比ー7.07%安の1バレル55.69ドルと暴落して取引を終えました。暴落した主な要因は、原油の供給過剰予想が出たことに加えて、トランプ大統領が産油国の減産姿勢を牽制したためです。

OPEC(石油輸出国機構)が13日に発表した月報によれば、世界経済の減速や非加盟国による予想以上の増産により、2019年には供給過剰に陥る可能性があるとのこと。

19年の世界原油需要が前年比で日量129万バレル増加すると予想し、前月から増加幅を7万バレル下方修正しました。下方修正はこれで4ヶ月連続です。一方で、米国など非加盟国は供給を日量223万バレル増加すると予想し、前月から12万バレル引き上げました。

世界経済の減速を背景に需要が低迷する中で、供給量だけが増えれば当然価格は急落します。そこで、サウジアラビアをはじめとした産油国は協調減産に踏み切ることで価格の安定を試みようとしているわけですが、これを受けてトランプ大統領が産油国に対して「原油生産を削減してほしくない」とし、「原油価格は供給に基づいてもっと下がるべきだ!」とツイートしたことで原油安が加速しました。

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原油先物価格は50週移動平均線は17年上期につけた高値55ドルのサポートラインに到達したことで短期的な反発が期待できます。しかし、これを下回るようなら200週移動平均線の52ドルをターゲットに下落します。

さて、個人投資家の中には「原油価格はこのまま永遠に低迷し続けるのでは?」と考えている人も少なくないと思います。これは、人は直近の数年間に起きた出来事をまるで永遠に続くかのように誤解する傾向があるためです。

たとえば、多くの投資家らがFAAMG株ブームは永遠に続き、大手ハイテク株を保有しているだけでお金持ちになれると錯覚したように、あるいは金融危機以降円高が加速したことで、多くの人々が今後円安になることはないと考えたように、人は最近のトレンドがこれからも永遠に続くと勘違いするものです。

しかし、自然に四季があるように金融市場にもサイクルがあるので、特定の資産だけが買われ続けるとか、あるいは売られ続けるということはあり得ません。

たとえば、原油価格が低迷すれば、生産者は当然それ以上の原油開発を抑制します。原油開発を抑制すれば将来の供給量が減少するため、需給バランスが崩れて価格が高騰しやすくなります。これはなにも原油だけに言えることではなくて、金やコーヒー、トウモロコシなどのコモディティにも同じことが言えるので、価格が低迷しているときこそ絶好の買い場になり得ます。

グッドラック。

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