バフェット太郎です。

このところ、人気銘柄が相次いで暴落していることで、個人投資家たちが半ばパニックに陥っています。

たとえば、永遠に値上がりし続けることが期待されたFANG銘柄は、直近の高値からそれぞれフェイスブック(FB)がー36%安、アマゾン・ドットコム(AMZN)ー22%安、ネットフリックス(NFLX)ー32%安、アルファベット(GOOGL)ー17%安と低迷しています。

また、IoT時代の到来を追い風に人気になっていた半導体大手エヌビディア(NVDA)はー43%安、大暴騰することが期待されていた仮想通貨ビットコインに至ってはー70%安と大暴落しています。

数カ月前、長期的な成長が期待できるこれらの銘柄を永久保有するだけで、あとは気絶しているだけで億万投資家になれると主張する投資家が散見されました。

たしかに、これまではこれらの銘柄に長期投資することができれば報われていたのは事実なので、そう錯覚してしまうことはわかります。しかし、本来FANG銘柄などのグロース株に対する投資アプローチは長期で保有し続けるものではなくて、強気相場の終わりとともに手放さなければならないものなので、仮にアマゾンをドットコムバブル崩壊後も売らずに保有し続けた投資家がいたとすれば、それは間違った投資の仕方をした結果、成功できたことを意味します。

なぜ、グロース株を永久保有してはいけないのか?についてですけれども、これはグロース株とは投資家の高い期待が株価に反映されるため割高になりやすいからです。そのため、この高い期待を結果が上回り続ける限り(つまり、四半期決算でEPS、売上高、ガイダンスが予想を上回り続ける限り)は強気相場は続く傾向にあるものの、ひとたび投資家の失望を買えば株価は大暴落し、10年以上低迷し続ける可能性があるからです。

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事実、ドットコムバブル崩壊以降のハイテク株ETFは当時の高値まで値を戻すのに17年かかっています。

そのため、グロース株は強気相場の終焉で手放す必要があるわけですが、多くの投資家はそのタイミングを見誤るものです。実際、FANG株が高値から暴落してFANG株ブームが終焉しつつあるのにも関わらず、依然としてFANG株を大切に保有していますし、中には買い増しを続ける投資家もいます。

また、その前のバイオ株ブームでも多くの投資家はブームの終焉に気づかずに、ズブズブと含み損を拡大させていました。つまり、タイミングを見計らった投資で成功し続けることは荒唐無稽であるわけです。

では、長期投資もタイミング投資もダメなら投資家は一体どうすればいいのでしょうか。結論から言えば安定したキャッシュフローが期待できるバリュー株への長期投資が賢明です。

たとえば、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、マクドナルド(MCD)といった安定したキャッシュフローが期待できるバリュー株は、配当を再投資し続けることで時間の経過とともに資産を増やし続けることができます。

また、たとえバリュー株のパフォーマンスがその他の投資スタイルや銘柄に対してアンダーパフォームし続けたとしても、配当が投資家の慰めになるので、比較的長期で保有し続けることができます。あとは、投資家が「いかなる投資対象も、永遠に続く強気相場などない」ことを強く信じ、予め決めた意思決定プログラムに従ってバリュー株を愚直に配当再投資し続けるだけでいいわけです。

しかし、クソダサい投資家ほど過去数年間のトレンドがこれからも永遠に続くトレンドであるかのように錯覚するため、すでに強気相場が終わっている過去の人気銘柄を大切に抱き続けて凍死家になってしまいます。

もちろん、彼らが「気絶していればあとは…」と望んでいたことを考えれば凍死状態こそ本望なのかもしれませんが。

グッドラック。

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