バフェット太郎です。

株式投資とは、株価が安い時に買い向かうことで、大きなリターンが期待できるものです。そのため、経験の浅い未熟な投資家ほど、暴落中の不人気優良株を全力買いするものなのですが、ハッキリ言ってリスクが大きすぎるので賢明な投資家はそうした慌ただしくてダサい運用はしないものです。

たとえば、不人気優良株として知られるゼネラル・エレクトリック(GE)が良い例ですが、同社の株価は16年末の30ドルから、わずか二年で8ドルとー73%も暴落しました。この間、投資家たちは何度も「ここが買い場だ」と勘違いしては含み損を拡大させていきました。

【ゼネラル・エレクトリック(GE):2016ー2018】
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17年末、ジョン・フラナリー新CEOが誕生すると、GEの改革が加速するとの期待感から株価が急反発しました。

また、18年6月にGEがダウから除外されることが決まると、パッシブファンドがGE株を手離さざるを得なくなるため、除外後は株高になる公算が大きいとして反発しました。

さらに、18年10月、ジョン・フラナリーCEOが電撃解任され、その後継に米医療機器メーカーのダナハー(DHR)でCEOを務めたラリー・カルプ氏が会長兼CEOに就任することが決まると、やはり期待感から株価が反発しました。

しかし、そうした投資家の期待を裏切るようにして株価はズブズブと値を下げていき、結局8ドルまで暴落したことを考えれば、仮に17年末の18ドル水準で投資していたしても含み損はー56%安、18年6月と10月の12ドル水準で投資していたとしてもー43%安になっていることを意味します。

そのため、「暴落は絶好の投資タイミングだ!」と言って、慌てて買い向かったクソダサい投資家たちは今頃多額の含み損を抱えて方針状態になっていると思います。

その他の銘柄では、連続増配高配当株のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の株価も大暴落して、配当利回りが7.46%と高騰していることから、経験の浅い未熟な投資家たちが群がるようにして買い漁っています。

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ブリティッシュ・アメリカン・タバコの株価はわずか一年で半値になっています。これまで株価は高い配当利回りが期待できることから「買い支えられるに違いない」と考えられ、何度も投資家らがナンピン買いしてきましたが、実際は買い支えられませんでした。また、将来の減配リスクが高まっていることを考えると、7.46%という配当利回りは絵に描いた餅である可能性も考えられます。

そのため、どんな優良株でも暴落しているのならそれなりの理由があるわけですから、むやみやたらに全力で買い向かうのではなく、節度を持った買い増しをすることが賢明です。

たとえば、バフェット太郎は毎月最後の金曜日に組入れ比率最低銘柄を5000ドル分買い増すことをルールにしているので、特定の銘柄ばかりに投資することもなければ、特定の銘柄がポートフォリオの大半を占めるなどということも起こり得ないので、節度を持った買い増しができます。

投資家の中には「たばこ株は幾度となく危機を乗り越えてきたんだから今回も大丈夫だ」と楽観的になっている投資家も少なくありませんが、GEが110年以上守り続けてきたダウ構成銘柄の座を降ろされたことを考えれば、たばこ株だって将来減配しないとも限りません。

仮に減配が発表されればさらに株価は値下がりする可能性があり、投資家の失望売りが広がりかねません。

そのため、いくら強気になって買い増ししたくても、将来の不確実性とリスクを考えれば、全力買いをするのではなく、節度ある買い増しに留めておいた方が賢明です。

グッドラック。

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