バフェット太郎です。
米国株式市場の下落が止まりません。20日のNYダウ株式市場は前日比ー551.80ドル(ー2.21%)安の2万4465.64ドル、S&P500種指数は同ー48.84ポイント(ー1.82%)安の2641.89ポイント、ナスダック総合指数は同ー119.66ポイント(ー1.70%)安の6908.82ポイントと三指数揃って急落しました。
昨日に引き続き「iPhone」の需要減退を巡る懸念が重しとなり、アップル(AAPL)株が前日比ー4.78%安と急落したほか、小売株やエネルギー株が下げを主導しました。
この日、第3四半期決算を発表したディスカウントストア大手のターゲット(TGT)はEPSが予想1.11ドルに対して、結果1.09ドルと予想に届かなかったほか、売上高も予想179億3000万ドルに対して、結果178億2000万ドルと予想に届きませんでした。また、米既存店売上高も予想の+5.2~5.5%に対して、結果+5.1%と予想を下回りました。
年末商戦に向けて投資が急速に拡大したほか、値下げによる利益率の低迷が業績を圧迫しました。予想を下回る四半期決算を嫌気して、ターゲットの株価は前日比ー11.26%安と暴落しました。
また、米百貨店大手のコールズ(KSS)も、輸送コストの増加や値引き競争による利益率の低迷を受けて、通期の利益見通しが予想を下回り、厳しい年末商戦になる可能性が示されました。コールズの株価は前日比ー9.23%安と暴落しています。
四半期決算を嫌気して小売株が軒並み下げたほか、原油価格の急落を嫌気してエネルギー株も軒並み急落しています。
原油先物価格は前日比ー6.59%安の53.43ドルと急落しました。急落した主な要因は、原油在庫が増加していることに加えて、株安を背景に世界的な景気後退リスクが高まる中、将来の原油需要は低迷し、原油在庫はさらに増えるのでは?との見方から「売り」が加速しました。
原油安を嫌気して、エクソン・モービル(XOM)はー2.84%安、シェブロン(CVX)ー2.78%安、コノコ・フィリップスー3.69%安でした。
さて、CMEフェドウォッチによれば、投資家らが予想する12月の利上げ確率は75.8%と、マーケットが利上げをほぼ織り込んでいることがわかります。しかし、FRBは19年の利上げ回数を3回と予想しているものの、投資家らは1回しか予想しておらず、FRBと投資家らの間でギャップが生じています。
FRBは市場参加者らとの対話を大切にしている一方、金融政策については経済指標を重視しているので、経済指標次第では投資家らの予想に反して利上げが実施されることを投資家は覚悟する必要があります。ただし、パウエル議長は株式市場が暴落すれば利上げを停止する準備があるとしているため、株安が進む中で利上げズンズンと実施される可能性は低いです。
また、仮に利上げが止まれば、ディフェンシブ株を中心とした株高が加速する公算が大きいです。これは前回の利上げ局面でも見られたことですが、利上げが止まるということは、利下げが意識されるということです。利下げはリセッション(景気後退)入りで発動されますから、リセッションを意識して、安全資産とされるディフェンシブ株や債券が買われるというわけです。
一方で、高PER株のハイテクグロース株は売られやすいです。これはなにもバフェット太郎がポジショントークで主張しているのではなくて、株式市場から投資資金が急速に引き揚げられる中では、高PER株などバリュエーションが割高な株は売られやすいからです。特にFANGをはじめとしたハイテク株は近年人気化していたこともあり、売られやすいです。
★★★
時代の転換点かな。米国株一強の時代はもうすぐ終わり。利上げの打ち止めで最後の株高が見られる。それを「やっぱり米国株最強www」なんて勘違いしたらダメ。
満開の桜が美しいと感じるのは、それが散ることを予感させるから。最後の株高はそういう哀愁とユーフォリアに包まれて消えていく。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
米国株式市場の下落が止まりません。20日のNYダウ株式市場は前日比ー551.80ドル(ー2.21%)安の2万4465.64ドル、S&P500種指数は同ー48.84ポイント(ー1.82%)安の2641.89ポイント、ナスダック総合指数は同ー119.66ポイント(ー1.70%)安の6908.82ポイントと三指数揃って急落しました。
昨日に引き続き「iPhone」の需要減退を巡る懸念が重しとなり、アップル(AAPL)株が前日比ー4.78%安と急落したほか、小売株やエネルギー株が下げを主導しました。
この日、第3四半期決算を発表したディスカウントストア大手のターゲット(TGT)はEPSが予想1.11ドルに対して、結果1.09ドルと予想に届かなかったほか、売上高も予想179億3000万ドルに対して、結果178億2000万ドルと予想に届きませんでした。また、米既存店売上高も予想の+5.2~5.5%に対して、結果+5.1%と予想を下回りました。
年末商戦に向けて投資が急速に拡大したほか、値下げによる利益率の低迷が業績を圧迫しました。予想を下回る四半期決算を嫌気して、ターゲットの株価は前日比ー11.26%安と暴落しました。
また、米百貨店大手のコールズ(KSS)も、輸送コストの増加や値引き競争による利益率の低迷を受けて、通期の利益見通しが予想を下回り、厳しい年末商戦になる可能性が示されました。コールズの株価は前日比ー9.23%安と暴落しています。
四半期決算を嫌気して小売株が軒並み下げたほか、原油価格の急落を嫌気してエネルギー株も軒並み急落しています。
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原油先物価格は前日比ー6.59%安の53.43ドルと急落しました。急落した主な要因は、原油在庫が増加していることに加えて、株安を背景に世界的な景気後退リスクが高まる中、将来の原油需要は低迷し、原油在庫はさらに増えるのでは?との見方から「売り」が加速しました。
原油安を嫌気して、エクソン・モービル(XOM)はー2.84%安、シェブロン(CVX)ー2.78%安、コノコ・フィリップスー3.69%安でした。
さて、CMEフェドウォッチによれば、投資家らが予想する12月の利上げ確率は75.8%と、マーケットが利上げをほぼ織り込んでいることがわかります。しかし、FRBは19年の利上げ回数を3回と予想しているものの、投資家らは1回しか予想しておらず、FRBと投資家らの間でギャップが生じています。
FRBは市場参加者らとの対話を大切にしている一方、金融政策については経済指標を重視しているので、経済指標次第では投資家らの予想に反して利上げが実施されることを投資家は覚悟する必要があります。ただし、パウエル議長は株式市場が暴落すれば利上げを停止する準備があるとしているため、株安が進む中で利上げズンズンと実施される可能性は低いです。
また、仮に利上げが止まれば、ディフェンシブ株を中心とした株高が加速する公算が大きいです。これは前回の利上げ局面でも見られたことですが、利上げが止まるということは、利下げが意識されるということです。利下げはリセッション(景気後退)入りで発動されますから、リセッションを意識して、安全資産とされるディフェンシブ株や債券が買われるというわけです。
一方で、高PER株のハイテクグロース株は売られやすいです。これはなにもバフェット太郎がポジショントークで主張しているのではなくて、株式市場から投資資金が急速に引き揚げられる中では、高PER株などバリュエーションが割高な株は売られやすいからです。特にFANGをはじめとしたハイテク株は近年人気化していたこともあり、売られやすいです。
★★★
時代の転換点かな。米国株一強の時代はもうすぐ終わり。利上げの打ち止めで最後の株高が見られる。それを「やっぱり米国株最強www」なんて勘違いしたらダメ。
満開の桜が美しいと感じるのは、それが散ることを予感させるから。最後の株高はそういう哀愁とユーフォリアに包まれて消えていく。
グッドラック。
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