バフェット太郎です。

米国株、最後の株高が始まろうとしています。

10年にも渡る強気相場の中で、これまで何度も調整局面を乗り越えてきましたが、それも今回で最後かな。19年末~20年末にかけて米国株は大暴騰し、そして大暴落する、そんなイメージ。

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さて、28日のNYダウ株式市場は前日比+617.70ドル(+2.50%)高の2万5366.43ドルと、大きく上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が利上げ終了時期が早まった可能性を示唆したためです。

そもそもパウエル議長は10月初旬に「中立金利にはほど遠い水準」との見方をしていたことから、多くの投資家らは「FRBは19年に年4回の利上げをしようとしている」と考えていました。

しかし、この日の講演でパウエル議長は「政策金利は中立金利を若干下回る水準にある」との認識を示し、中立金利に対して「ほど遠い水準」から「若干下回る水準」に修正したことから、19年の利上げ回数は2~3回に留まるのでは?との観測が高まりました。一方で、政策金利は「依然として歴史的な低水準」としたことから、12月の利上げはほぼ確実と見られています。

そもそも利上げは金融引き締めを意味しますから、利上げが打ち止めとなれば株価は上昇しやすいです。そのため、利上げの早期終了観測が株高の材料となりました。

では、利上げの早期終了でこれから株式市場はどうなるのか?についてですけれども、これからは通信株や公益株といった高配当株が人気化します。
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(※VPU:バンガード・公益株ETF ※VOX:バンガード通信株ETF)

そもそも、利上げ局面において高配当株は売られやすいです。これは、利益成長が期待できない通信株や公益株は高配当狙いで投資する一方、利上げ局面では米長期債の利回りも上昇するため、高配当株の魅力が相対的に低くなるためです。

たとえば、当時の米10年債利回りは5%だったので、投資家はわざわざ通信株や公益株といったリスク資産である株式に投資するまでもなく、高配当利回りにありつけたわけです。

そのため、利上げ局面では相対的に高配当株の魅力が薄まるため、利上げの打ち止めが決定すれば、今まで売られていた通信株や公益株が買い戻されるわけです。また、利上げの打ち止めは将来のリセッション、すなわち利下げを想起させるものであることから、利下げに強い高配当株は一層買われやすくなります。

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さて、これから米国株投資を始めてみようと考えている投資家は暴落を待った方が良いのでしょうか。それともタイミングを無視して今から始めた方がいいのでしょうか。結論から言えば、タイミングを無視して今から始めるべきです。

なぜなら、たとえ米国株の暴落を待っていたとしても、あなたが弱気相場の中で買い向かうことができないからです。08年の金融危機でもそうでしたが、ダウ平均が7000ドルを割り込んだ時、当時は5000ドル、場合によっては3000ドルを割り込むとも言われていたのです。

結果、6500ドルで底打ちするわけですが、投資家が7000~9000ドルの水準で大量に買い向かうことが出来たかと言えば、全然買い増せなかったわけです。株価が反発しても「また下がる」とか言われていたからです。

加えて、「米国株はダメだけれど、成長著しい新興国株はこれからまだまだ上昇する」といったデカップリング論も言われていたことで、投資家の中には米国株ではなく、新興国株ばかり買い漁っていた人もいました。結果、その後10年間、米国株は大きく上昇し、新興国株は長期で低迷し続けるわけですが。

こうしたことから、タイミングを狙った投資は報われにくいので、タイミングを無視して今から始めた方が賢明です。また、利上げの打ち止めが示唆されはじめた今、バフェット太郎10種のような連続増配高配当株は相対的に魅力が高まるため、これから米国株投資をはじめる人にとってはむしろ今がチャンスと言えます。

グッドラック。
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