バフェット太郎です。

FRB(米連邦準備制度理事会)がFOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨を公表しました。この議事要旨によれば、FOMCメンバーの大半が12月の利上げを支持する一方、その後も0.25%ポイントのペースで利上げを維持するのかどうかについては不透明感が高まったようです。

そもそもFRBが金利を引き上げるということは、米国経済が好調であることを認めたことに他なりません。しかし、経済の拡大を放っておくと過熱してバブルになりかねないため、FRBが金利を引き上げる(つまり金融引き締めをする)ことで、過熱している景気にわざと水を差すわけです。

とはいえ、金利を引き上げすぎれば景気が減速しかねないので、FRBは「中立金利」(利上げすする必要も利下げする必要もない丁度良い金利水準)を目指さなければなりません。

今年のはじめ、FRBは「さらなる段階的な利上げが必要」としていました。結果、3月、6月、9月のFOMCで利上げを決定し、12月18、19日の日程で開催されるFOMCで今年4回目の利上げに踏み切ると予想されています。

しかし、パウエルFRB議長が講演で、これまで「(現在の金利水準は)中立金利からほど遠い水準」から「中立金利を若干下回る水準」に修正したことで、19年の利上げペースは従来予想の4回から減速し、早ければ19年中にも利上げの打ち止めが決定するのでは?との観測が高まっています。

投資家にとって、これは朗報とも悲報とも取れます。なぜなら、FRBによる利上げの打ち止めは、さらなる株高とその後のリセッションを示唆しているからです。

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歴史を振り返ると、政策金利が上昇し、さらに高止まりしている局面では、株価は好調に推移していたことがわかります。また、利下げとともに株価が暴落していることも確認できます。

そのため、FRBが利上げの打ち止めを決定すれば、それは最後の株高とその後のリセッションを示唆していると言えるわけです。

経済は四季のようにサイクルがあるのでリセッションを避けることはできません。そのため、FRBがやれることと言えば、金利を適正な水準に据え置き、景気の寒暖の差をどれだけマイルドにできるか、そして景気拡大期をどれだけ持続させることができるかということです。そして、投資家がやれることと言えば、レバレッジをなくし、シンプルで堅実な運用を継続することです。

もちろん、景気拡大局面では、誰よりもリスクを取ったものが、最大のリターンを手にすることができます。そのため、景気拡大期の終盤では、多くの投資家がリスクの高い投資をしようとするわけです。しかし、暴落のタイミングが誰にもわからないことを考えれば、リスクの高い投資は致命傷になりかねません。

事実、10月からはじまった株式市場の暴落は、何の前触れもなく、そして理由もわからない中で突然暴落し、投資家は狼狽売りをしていました。

また、景気拡大期が予想外に長期化する可能性もあります。その場合、株を強気相場の途中で手放してしまった投資家は機会損失を被るリスクが高まります。

そのため、個人投資家は常にレバレッジをなくし、シンプルで堅実な運用を続けていくべきです。

グッドラック。
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