バフェット太郎です。

10日のNYダウ株式市場は前日比+34.31ドル(+0.14%)高の2万4423.26ドル、S&P500種指数は+4.64ポイント(+0.18%)高の2637.72ポイントと小幅上昇して取引を終えました。

この日はS&P500種指数がサポートラインの2603ポイントを下回るのか、あるいは持ちこたえるのかが注目されており、一時サポートラインを割り込む場面もありましたが、結局買い戻されて底抜けを回避しました。
【S&P500種指数:日足】
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この日、中国の裁判所は、アップルがクアルコム(QCOM)の特許を侵害したとして、「iPhone」の販売指し止めを命じたことが明かになると、アップル株は一時-2.8%安と急落する場面がありました。

しかし、この輸入・販売禁止令に最新機種の「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」は対象とされていないことから、アップル株は買い戻されて、結局+0.66%高で引けました。

とはいえ、最新機種が当初の予想より売れていないことを考えれば、投資家は強気の見方に慎重になるべきかもしれません。

そもそも、アップルの最新機種が思うように売れていないのは、販売価格があまりにも高すぎるためです。これまで、アップルは販売台数の落ち込みを販売価格の上昇で補うことで売上高を伸ばしてきましたが、その販売価格がついに消費者の限度を超えたため、思うように売れていないのです。

また、「iPhone XS」など最新機種の競合となるのが、皮肉にも「iPhone 8」などの旧機種です。旧機種の販売価格は新機種に比べて大幅に低いため、見込み客が流れているのです。

加えて、中国は米中貿易摩擦を巡って、iPhoneなどに対する関税をちらつかせているため、成長市場である中国での売上高見通しに不透明感が増しています。こうしたことから、これまでのように株価がズンズン上昇するといったことは期待しにくく、一部の投資家はアップルに対して失望すると思います。

【アップル(AAPL):日足】
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さて、アップルの株価は直近の高値から-27.1%安と暴落していることから、18年以降アップル株に投資を始めた投資家たちは含み損を抱えていると思います。

とはいえ、どんな優良株も株価が暴落するなどということは頻繁に起こり得るため、悲観的になる必要はありません。事実、アップル株は15年に-31%安と暴落しましたし、16年にも-25%安、-20%安と暴落しました。

今回の暴落も、過去と同じく一時的な調整でしかありません。ただし、FANGブームが終焉していることを考えると、株価がこれまで同ズンズンと上昇していくということは考えにくいため、アップル株の低迷が投資家を失望させるだけでなく、相場全体の重しになる公算が大きいです。

グッドラック。

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