バフェット太郎です。

トータルヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価が前日比-8.60%安と暴落しています。

【ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):日足】
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暴落した主な要因は、同社のベビーパウダーに使われているタルクに発がん性物質のアスベストが含まれていたことを巡って、ロイター通信が「少量のアスベストが含まれていたことを同社は何十年も前から認識していた」と報じたためです。

タルクにアスベストが含まれていた問題は、9000件余りの訴訟が起こされていて、今年7月には41億ドル(約4700億円)もの懲罰的損害賠償金を支払う義務があると認定されています。そのため、仮に同社が何十年も前からアスベストが含まれていたことを認識していたと認められれば、発症リスクの警告を怠ったとして、今後さらに賠償金額が膨らむ可能性があります。

さて、訴訟の行方がどうなるかはわかりませんが、長期投資家はそれほど悲観的になる必要はありません。

【JNJ:部門別売上高シェア:2018.Q3】
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ベビーパウダーは消費者部門に分類されていますが、この部門は売上高全体の二割にも満たない部門です。そのため、ベビーパウダーの売上高が落ち込んだところで、同社の業績に与える影響は限定的と言えそうです。
【JNJ:キャッシュフロー:2008ー2017】
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キャッシュフローの推移を眺めると、本業の儲けを示す営業キャッシュフローは緩やかに拡大していることが確認できます。投資支出もほとんど必要としていないことから、150億ドルもの莫大はフリーキャッシュフローを生み出しており、今後も安定したキャッシュフローが期待できます。

そのため、仮に賠償金を支払うことになったとしても、一時的に財務内容が悪化するだけなので過度に心配する必要はなく、時間の経過とともに元に戻るだけです。従って、投資家は株価が暴落して割安高配当株になった同社の株に配当を再投資することで、資産を最大化させることができます。

ちなみに、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株式はバフェット太郎も保有しているわけですが、今回の暴落で組入れ比率が第9位(10位アルトリア・グループ)まで下がりました。バフェット太郎は毎月最後の金曜日に組入れ比率最低銘柄を5000ドル買い増すことをルールにしているので、今月か来月にも買い増すことになると思います。

それにしても、ジョンソン・エンド・ジョンソンしかりアルトリア・グループしかり、暴落の度に思うことは、安定したキャッシュフローと安定した配当が期待できる銘柄ほど安心できる銘柄はないということです。

また、バフェット太郎は10銘柄に均等分散投資しているので、たとえ特定の銘柄が10%暴落したとしても資産全体で見れば1%の下落にしか過ぎないことも、安心して投資を続けることができる理由の一つでもあります。

リスク許容度は自分が思っているほど大きくないことを考えれば、多くの個人投資家にとって、バフェット太郎のような保守的すぎるくらいの投資戦略が丁度いいと思います。

グッドラック。

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