バフェット太郎です。

たばこ世界最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の株価は前日比-7.65%安の75.17ドルと急落して取引を終えました。急落した主な要因は、投資銀行大手のクレディスイスが同社を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げし、目標株価を従来の92ドルから74ドルに引き下げたためです。

【フィリップ・モリス・インターナショナル(PM):週足】
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チャートを眺めると、デッドクロスを形成し、50週移動平均線に抑えられていることがわかります。ターゲットは前回の安値72.72ドルですが、それを起点に反発したとしても50週移動平均線とレジスタンス(緑のライン)を超えられるか注視しなければなりません。

ちなみに予想配当利回りは6.1%と投資妙味があるものの、チャートの形が悪く底抜けする可能性の方が高いです。

【アルトリア・グループ(MO):週足】
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米タバコ最大手のアルトリア・グループのチャートを眺めると、すでに前回の安値である52.58ドルを割り込んでいることがわかります。ただし、弱気のトレンドチャネルのサポートラインに到達したことで、短期的には反発が期待できます。

それでもフィリップ・モリス同様、50週移動平均線とレジスタンスを上にブレイクアウトできるかどうか注視する必要があります。

ちなみに、同社の配当利回りは6.3%です。

【ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI):週足】
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たばこ株の中でも最もパフォーマンスが悪いのが英たばこ最大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)で、株価は17年の高値69.18ドルから-53.5%安と大暴落しています。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコが暴落している主な要因は、FDA(米食品医薬品局)が全米でメンソールたばこの販売を禁止する方針を表明したためです。

同社はメンソールたばこ首位ブランド「ニューポート」を所有しているほか、利益の25%をメンソールたばこで稼いでいるため、たばこ大手三社の中でも特に打撃が大きいです。

また、2020年にEUでも同様にメンソールたばこの販売が禁止される予定であることから、先行き不透明感を懸念した売りが加速しています。

ただし、新興国などでは依然として紙巻きたばこやメンソールたばこが売られ続けますし、先進国では次第に電子たばこに切り替わることを考えれば、過度に心配する必要はないかもしれません。

いずれにせよ、たばこ産業は参入障壁が高いこと、営業利益率が高いこと、そして投資支出をほとんど必要としないことは変わらないので、長期投資家にとって投資妙味のある銘柄であり続けます。

ちなみに、バフェット太郎は毎月最後の金曜日に組入れ比率最低銘柄を買い増すことをルールにしているのですが、このままたばこ株の低迷が続けば、今月はアルトリア、来月はフィリップ・モリスを買い増すことになりそうです。

グッドラック。

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