バフェット太郎です。

ダウ平均が直近の高値から-18.8%安と、弱気相場入りの節目とされる-20%安に近づきつつあることから、多くの個人投資家たちは不安に苛まれていると思います。

【ダウ平均:週足】
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とはいえ、株価の暴落が必ずしもリセッション(景気後退)入りに繋がらないことを考えると、投資家は過度に悲観的になる必要はありません。

【直近の高値からの下落率:1980ー2018】
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過去を振り返ると、ダウ平均は1980年以降で8回弱気相場入りし、その後リセッション入りしたのは80年、81年、90年、01年、07年の5回と、62.5%の確率でリセッション入りしました。

しかし、これら5回のリセッションで25%以上暴落したのは01年(ドットコムバブル崩壊)と08年(リーマンショック)の2回だけだったことを考えると、ここからさらに下げ幅を拡大するということは考えにくく、200週移動平均線の2万0686ドル(直帰の高値から-22.9%安、24日の終値から-5.1%安)がサポートラインとなって反発する可能性が高いです。

さて、過去の弱気相場に共通したのは、リセッションよりもむしろFRBによる金融緩和の方で、これから予想されることは利上げ見通しのさらなる下方修正です。

【フェデラル・ファンズレート:1980ー2008】
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チャートは1980年から2008年末までのフェデラル・ファンズレートの推移です。過去を振り返ると、ダウ平均が弱気相場入りする度に金利を引き下げていたことから、今回も同様に金融緩和に動くことが期待されます。

【市場が予想する利上げ確率】
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事実、FRBが19年2回の利上げを予想している中、CMEフェドウォッチによれば、市場の大半は利上げが実施されないことを予想しており、さらに10%の確率で「利下げ」を予想しています。

そのため、これから株価がさらに値下がりするようなら、FRBは金融緩和に動くか、あるいは利上げ見通しのさらなる下方修正をアナウンスすることで、市場の動揺を落ち着かせると思います。ただし、反対に株価が急回復するようなら、従来の予定通り、段階的で緩やかな利上げが実施されることが予想されるため、投資家は株価と実体経済の好不況を示す経済指標を注視しなければなりません。

いずれにせよ、長期投資家にとって企業の内在価値は年々上昇することを考えれば、短期的な下落相場での狼狽売りに注意し、一握りの優良株に投資して長期で保有し続けた方が賢明だと言えます。

グッドラック。

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