バフェット太郎です。

米国株式市場の先行き不透明感が高まる中で、個人投資家は三つのことを肝に銘じておかなければなりません。

一、株式市場にはサイクルがあり、誰もそれを避けられない

二、株式市場のサイクルに、投資家のパフォーマンスは大きく左右される

三、株式市場のサイクルを事前に予測することは不可能

さて、日本経済新聞に「株・債券・原油…資産軒並み下落」との記事。今年、金融市場のほとんどのリスク資産が下落し、現金のパフォーマンスが最も良かったとのこと。

【資産別の年間騰落率】
2
表を眺めると、原油、銅など景気に敏感なコモディティがひどく落ち込んだほか、新興国株や先進国株といったリスクの高い資産が売られた一方、金や債券、そして現金といった安全資産に投資マネーが流入し、18年はリスクオフの年になったことがわかります。

つまり、投資なんかするよりも、貯金だけしていれば良かったというわけです。

もちろん、これは結果論であり、市場のサイクルを事前に予測することが出来ないことを考えると、来年も現金が最良の投資先になる保障はどこにもありません。

19年は大統領選挙の前年に当たる年です。過去の経験則に従えば、選挙の前年のパフォーマンスはプラスのリターンで終わることの方が多いことから、来年の株式市場は期待が持てます。

【大統領選挙の前年の騰落率】
4
55年以降の大統領選挙前年の株式市場のパフォーマンスは平均で+15.9%と良好で、マイナスに落ち込んだのはオバマ政権の時の一回だけでした。ちなみに、大統領選挙前年のパフォーマンスが良好な理由は、どの大統領も選挙を意識して景気のテコ入れに踏み切るためです。

そのため、19年の株式市場は期待ができる一方、現金だけを保有していれば機会損失に繋がる可能性があるため、個人投資家は悲観的なポートフォリオをデザインすべきではありません。

【景気サイクル】
1
上の図は景気サイクルを表しています。

大きなトレンドの中に小さなトレンドがあるわけですが、経験の浅い未熟な投資家ほど、この小さなトレンドが大きなトレンドであると勘違いし、慌てて株を買ったり、あるいは狼狽売りに走ったりするものです。

冒頭でも書いた通り、サイクルを事前に予測することは不可能なので、今秋の暴落が大きなトレンドの長期的な下落相場の始まりを意味するのか、あるいは小さなトレンドの短期的な調整局面を意味するのかは誰にもわかりません。

しかし、長期的にみれば、現金よりも債券、債券よりも株式の方がリターンが高かったことを考えれば、
投資家らは一握りの優良株に投資して長期で保有し続けるべきでしょう。

もちろん、投資家のパフォーマンスはサイクルによって大きく左右されるので、株式市場が低迷すれば債券や現金の方がパフォーマンスが高い時だってあります。

とはいえ、そこで債券や現金を買うために株を売るのではなくて、割安になった株を積立投資したり、あるいは配当を再投資することで資産の最大化を目指した方が賢明です。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK