バフェット太郎です。

米石油大手のコノコフィリップス(COP)が第4四半期決算を発表しました。EPSは-2.78ドルの赤字、四半期配当はこれまでの0.74ドルから0.25ドルへ引き下げ、設備投資も一段と縮小する方針を明らかにしました。これは長引く原油安によるものです。株価は前日比-8.57%安の35.32ドルで取引を終えました。
COP35y
チャートはCOPの35年チャートです。30年続いたトレンドラインを割り込み、26ドルのサポートラインを目指しています。ただしRSIにはすでに買いのシグナルが出ています。過去35年間でRSIが30ptを割り込んだのは3回しかなく、今回が4回目です。エクソン・モービル(XOM)にも買いシグナルが出ていることからCOPも例外ではありません。タイミング投資は難しいですが、歴史的な安値水準であることは間違いないです。

COPは配当利回り6%以上の高配当株だったので、ぼくと似たような投資スタイルの投資家に好まれやすい銘柄でした。しかし、今回の減配発表を受けて高配当利回りを期待していた投資家は失望売りをしたと思います。キンダー・モルガン(KMI)でもそうですが、目先の高配当利回りにつられて財務体質や増配実績を無視すると、後で残念な結果に終わることが多いので気を付けた方が良いです。

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ぼくの投資スタイルは高配当株に投資し、配当を再投資するというスタイルですが、ダウの犬戦略のようにとにかく利回りの高い銘柄を選ぶようなマネはしません。なぜなら今回でも明らかになったように、高配当株は減配する可能性があるからです。だからこそ一にも二にも配当を出してきた実績が銘柄選択に必要なのです。

つまり、配当再投資の投資スタイルを実践したいなら連続増配企業から選んだ方が良いということです。連続増配企業には配当利回り6%以上の超高配当株はないかもしれませんが、減配の可能性が低いため長期的に見ればずっといいと思います。だからぼくは石油株をポートフォリオに組入れる際、COPやKMIIのような財務体質が弱く増配実績の乏しい銘柄を避けました。石油セクターで財務体質の優れた代表的な銘柄はXOM、シェブロン(CVX)、シュルンベルジェ(SLB)などです。

★★★

米経済専門チャンネルCNBCよればバフェットがCOPからスピンオフしたフィリップス66(PSX)をおよそ二週間ぶりに追加取得し、筆頭株主になったとのこと。これはバークシャー・ハザウェイが米証券取引委員会(SEC)に提出した最新の報告書で明らかになりました。

PSXは石油の中流・下流部門で、上流部門を手掛けるCOPと違い原油価格の下落に強いです。そのため、バフェットがPSXを追加取得したからといって、バフェットが原油価格の見通しに楽観的になっているわけではないということに注意してください。
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