バフェット太郎です。

2015年末~18年12月末までの「バフェット太郎10種」とS&P500(IVV)のトータルリターンは以下の通りでした。

【バフェット太郎10種とS&P500ETF(IVV)のトータルリターン】
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バフェット太郎10種:+26.70%
S&P500ETF(IVV):+30.26%

S&P500ETFのトータルリターンが+30.26%だったのに対して、バフェット太郎10種のそれは+26.70%と、市場平均を3.56%ポイント下回りました。ただし前月の5.67%ポイントからは差が縮小しました。

【12月の騰落率】
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今月、バフェット太郎10週はS&P500種指数を0.2%ポイント下回ったものの、マクドナルド(MCD)、コカ・コーラ(KO)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、IBM、エクソン・モービル(XOM)の計5銘柄からの配当がトータルリターンを下支えしました。一方でS&P500種指数はFANG銘柄が足枷になり、トータルリターンを押し下げています。

そもそもS&P500種指数とは「時価総額加重平均型指数」と言って、時価総額の高い大型株の割合が大きくなるようにデザインされているので、アップル(AAPL)やアマゾン・ドットコム(AMZN)など主要大型ハイテク株に指数が左右されやすい傾向にあります。

そのため、この三年間、S&P500種指数に投資して配当を再投資し続けた場合、それはFANGなど割高な大型ハイテク株ばかりに再投資し続けたことを意味します。これは、FANGの上昇相場では恩恵を受けやすいものの、下落相場になると途端にパフォーマンスの足枷になるデメリットがあります。

そして、昨秋以降、FANGをはじめとした主要大型ハイテク株が軒並み下落していることが、S&P500種指数のトータルリターンのパフォーマンスを悪化させている原因になっているわけです。

ちなみに、主要大型ハイテク銘柄の株価は直近の高値からそれぞれ、フェイスブック(FB)-40%安、アマゾン・ドットコム(AMZN)-26.8%安、アップル(AAPL)-32.2%安、ネットフリックス(NFLX)-36.8%安、マイクロソフト(MSFT)-12.2%安、アルファベット(GOOGL)-19.1%と、S&P500種指数の-14.8%を(マイクロソフトを除いて)軒並みアンダーパフォームしました。

こうしたことから、仮に今後、主要大型ハイテク株が規制強化の影響等を受けて長期で停滞するようなら、S&P500種指数の足枷となり、インデックスファンドを信望する多くの個人投資家たちは失望させる可能性があります。

つまり「S&P500ETFに投資して配当を再投資し続けろ」という投資戦略は著名投資家ウォーレン・バフェット氏も推奨する賢明な投資手法のひとつであるものの、常に最高のパフォーマンスが期待できる最強の投資戦略ではないのです。

とはいえ、常に最高のパフォーマンスが期待できる銘柄にコロコロと乗り換えられることのできる個人投資家はほとんどいません。そのため、S&P500ETFなどに投資しているインデックスファンドの信者たちは、自身の投資戦略を信じて、冬の時代を忍耐強く待ち続けなければなりません。

グッドラック。

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