バフェット太郎です。

ドル円が一時104.87円と暴落したことで、多くのFX投資家たちがロスカットを余儀なくされ悲鳴を上げていました。

【ドル円チャート】
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3日の午前7時半頃、日本市場が休場で薄商いの中、アップル(AAPL)のティム・クックCEOが業績予想を下方修正すると、マーケットは一気にリスクオフに動き、安全資産とされる円が対ドルで買われました。また、同時にアルゴリズム取引が発動して「フラッシュクラッシュ(瞬間暴落)」となり、ドル円は2009年以来最大の変動幅を記録しました。

これを受けて、ツイッターなどのSNSなどでは「1300万円強制ロスカットされてた。何も考えられない」とか「2600万円負けました。破産しました。」とか「800万円ロスカット…死にそう」とか「300万円ロスカット。ないわぁ。。」とか「ロスカットされました…リアル退場…」とか、もう地獄のような様相になっています。

そもそも、どうして日本の個人投資家がFXばかりやるのかと言えば、投資の元手が少ないからに他なりません。

日本では「マイホームを購入して一人前」といった文化があるので、みんな当たり前のようにマイホームを購入していますが、多くの人々は、値上がりしないマイホームを購入することが、将来の資産形成の足枷になることに気づいていないのです。

彼らはマイホームを購入後、住宅ローンに日々追われることになり、投資をしようと考えても、万が一に備えて現金を手元に残しておかなければならないので、資産運用に振り向けるお金がないのです。

一方、米国は不動産価格が値上がりしやすいので、万が一のための現金を確保しておく必要性が日本に比べてあまりないです。これはいざとなれば値上がりした不動産を売るという手があるからです。そのため、米国人は日本人に比べて資産運用に振り向けるお金が多くなり、結果的に堅実な資産運用ができるというわけです。
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翻って日本人は、手元にあるわずかなお金でソッコーでお金持ちになろうと考えて、レバレッジという魔法をかけて身の丈以上のお金を運用し始めます。

これは通常の相場であればそれなりの運用ができるものの、身の丈以上のレバレッジを効かせたり、常にポジションを持っていると、今回の様な急変動で被弾して退場を余儀なくされてしまう場合があります。

そのため、レバレッジは通常、資産全体の20%までといったように上限を決めたり、薄商い時やトレンドの見極めが難しい時などはポジションを手仕舞う必要があります。

しかし、成功しているFX投資家ほど聞く耳を持ちません。なぜなら、彼らはそうした助言を無視し続けた結果、実際にソッコーで小金持ちになっているからです。

そのため、彼らがゲームから降りるのは、いつも決まって強制ロスカットが執行された時です。

そして彼らは損を取り戻すため、さらなるレバレッジをきかせて同じ過ちを何度も繰り返すわけです。残酷な話かもしれませんが、無駄に時間を浪費してしまった彼らには、もうまともに運用する気力もなければ、時間も残されていないのです。

グッドラック。

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