バフェット太郎です。

アパレル専門のネット通販企業「ZOZOTOWN」を運営するZOZO(3092)は新春セールとして最大90%の割引セールを開催していますが、株式市場でもZOZOの株が最大60%引きで買えるそうですよ!

【ZOZO(3092):2017-2019】
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チャートを眺めると、ZOZOの株価は直近の高値4830円から-61%安となる1888円と大暴落しています。

この暴落の中、ZOZOの社長で女優の剛力彩芽と交際中の前澤友作社長は「新春ミヤネ屋」に出演し、20億円のピカソの絵が飾られた「100億円豪邸」ともいわれる自宅を公開し、株主からは「テレビに出てる暇があったら株価対策しろ」とか「美術品を売って株主に還元しろ!」と大ひんしゅくを買っているんだとか。

しかし、前澤社長が私財で何を買おうが、あるいは誰と付き合おうが株主には関係ないはずですし、気に食わないのであれば株を売って、自分が納得する社長の下で経営されている企業の株を買えばいいだけの話です。

それにも関わらず株を買い持ちしているのだとしたら完全にキ〇ガイです。

そもそもZOZOの株価が暴落した要因は、営業利益率とバリュエーションが低下したためです。

【ZOZOの営業利益の増益率(前年比)】
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ZOZOの営業利益の増益率は17年Q3(16年10-12月期)をピークに徐々に鈍化し始め、19年Q1(18年4-6月期)についにマイナスに転落、さらに翌四半期もマイナスでした。

これは人件費の増加とZOZOSUITに関連した費用が発生したことで販売管理費が上昇したためです。ただし、ZOZOSUITを巡っては、配送コストの増加や改良研究の成功報酬、材料処分費用などの一過性の要因であるため、過度に悲観的になる必要はないと思います。

また、ZOZOの実績PERが(株価がピークをつけた18年7月当時)70倍を超えていたことも株価を暴落させた要因となりました。

ZOZOは典型的な高PERグロース株なので、利益成長を織り込む形で高PERとなっているわけですが、それが減益決算となれば、当然失望売りが加速して下落率が大きくなります。つまり、ZOZOの株価が直近の高値から60%暴落することは何も不思議なことではないです。

そのため、仮に投資家がZOZOに長期投資しようと考えるのであれば、それは高いボラティリティを許容しなければならないことを意味します。仮に許容できなければ損切りするなどリスク管理を徹底する必要があります。これは好業績と高PERを維持し続けられる企業などないことを考えれば当然です。

しかし、ボラティリティも許容できない、リスク管理もできないなど、投資家としてやるべきことが出来ない上でZOZO批判をするなら、もういっそのこと投資なんかやめて貯金だけしてたらいいと思いますよ。

グッドラック。

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