バフェット太郎です。

情弱な人ほど、株式投資とは「株を安値で買い、高値で売るもの」と考えるものです。

たしかに株を安値で買い、高値で売れば、値上がり益を手にすることができるので、資産を増やすことができます。

しかし、誰かが株を安値で買えるということは、他の誰かがそれを安値で売るということに他ならないため、誰かが得をすれば、他の誰かが損をするということになります。また反対に、誰かが高値で売れるということは、他の誰かが高値で買わされるということになるので、やはり誰かが得をすれば、他の誰かが損をするということになります。

とはいえ、人は物事に対して都合良く解釈する傾向があるため、一方の投資家が「株を安値で売ってくれたバカのおかげで儲かりそうだ」と喜ぶ中、もう一方の投資家も「株を高値で買ってくれたバカに助けられた」と喜ぶわけです。

たとえば、グロース株投資家の中には「将来値上がり益が期待できる銘柄に投資すれば、資産を効率的に増やせるのに、グロース株に投資しない投資家はバカなのか?」と考える人がいますが、もう一方のグロース株に投資しない投資家たちは「もう値上がり益が期待できないのに、今更グロース株に投資するとか真正のバカなのかwww」と考えているわけです。

この場合、どちらか一方が正しくて、どちらか一方が間違っていることを意味するわけですが、どちらが正しいかは誰にもわかりません。そのため、都合よく安値で買って高値で売ることは、まぐれで何度か儲けることができたとしても、永続的に成功し続けることは困難であり、多くの投資家には不可能と言えます。

そのため、多くの個人投資家にとって最も賢明な投資戦略は「一度買ったら、いくら株価が値下がりしても喜んで買い増せるような、一握りの優良株に投資する」ということです。
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かくいうバフェット太郎も、いくら株価が値下がりしても喜んで買い増せるような、一握りの優良株に投資しているので、狼狽売りすることなく積極的に買い増すことができています。

たとえば、バフェット太郎が保有している連続増配高配当株の中には、株価が低迷している不人気銘柄もあるわけですが、いずれの銘柄も競争優位性があり、安定したキャッシュフローと配当が期待できます。

投資家の中には配当に対して、否定的な見方をしている人も少なくありません。なぜなら、配当には税金と再投資に掛かるコストが必要になるためです。そして、バフェット太郎はそのコストに見合うだけのメリットが配当にはあると考えています。

そもそも、配当金は企業の利益から来ているわけですが、企業には主に三通りの利益の使い道があります。

一、事業再投資
二、内部留保
三、株主還元(配当や自社株買い)


【一、事業再投資】
たとえば、アマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOGL)は無配株なのですが、これは、稼いだ利益を事業に再投資することで、将来の利益を最大化させようとしているからです。とはいえ、事業への再投資が成功しているのなら良いですが、失敗したり、既存事業よりもずっと利益率の低い事業なら魅力はありません。

強気相場では、こうしたデメリットは無視されますが、弱気相場になった途端、デメリットが表面化するため、成功を信じて止まなかった投資家ほどパニックに陥ると思います。

【二、内部留保】
企業は稼いだ利益を必ずしも投資に回す必要はありませんし、株主に還元する必要もありません。万が一のために内部留保として蓄えておくというのは経営戦略のひとつです。しかし、経営陣が将来の業績に不安を感じているということは、競争優位性の低い事業であることを認めたことに他ならず、質の悪い事業であると言えます。

結果的に資本効率が悪くなるので、株式投資の本質が「事業にオーナーになること」であるならば、利益を内部留保として蓄えることしかできない質の悪い企業への投資は避けるべきです。(これは特に日本株を指すのだけれど。)

【三、株主還元(配当や自社株買い)】
株価は業績と相関関係にあるため、利益成長が期待できる企業ほど株価も上昇しやすいです。しかし、利益成長が期待できない大型株への投資は報われないのかと言えば、そうとも限りません。

たとえば、企業は稼いだ利益の大半を配当金として株主に還元し、投資家がその配当で同じ会社の株に再投資すれば、株数は増えるため資産も増えます。つまり、「資産評価額=株価×株数」であるわけですから、一の事業再投資型株は「株価」の最大化を、三の株主還元型株は「株数」の最大化を目指しているというわけです。

また、同じ会社の株に再投資するということは、すでに成功していて、今後も安定したキャッシュフローが期待できる事業に投資することを意味するわけですから、それだけ失敗する確率も低くなります。

このように、配当金に掛かるコストは、事業再投資の確実性の観点から考えても支払う価値があると思います。

もちろん、株価の上昇が期待できるのは、アマゾンのような無配株であるわけですが、これまで多くの投資家がアマゾンを敬遠し、クラウド事業の大成功を予測できなかったことを考えると、その再現性は低そうです。

グッドラック。

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