バフェット太郎です。
世界第二位の資産運用会社バンガード・グループの創始者であるジョン・C・ボーグル氏が死去しました。89歳でした。
インデックスファンドの生みの親でもあるボーグル氏は、もともとアクティブファンドのウェリントン・マネジメントの社長でした。しかし、M&Aの失敗で莫大な損失を出すと取締役会でクビになり、その後、別の取締役会管轄下でウェリントン・ファンドの会長に就任するのですが、ミューチュアル・ファンドの法的制約のせいでアクティブ運用を禁止されました。
そこで、仕方なく始めたのがパッシブ運用のバンガードです。
76年、ボーグル氏が初めてインデックスファンドを設定すると、投資家らから冷笑され、米国的ではないと批判されました。
しかし、どの個別株に投資すべきかといった選択眼や、どのタイミングで売買すべきかといった相場観が、長期的に見れば投資成績に大きな影響を与えないどころかむしろマイナスの影響になっていて、多くのアクティブ運用がパッシブ運用に負ける原因になっているということがわかると、投資家らはアクティブファンドから投資資金を引き上げ、パッシブファンドに投資するようになりました。
結果、インデックスファンドは株式ファンドの運用資産のおよそ四割を占めるまでに成長し、2021年にもその割合は50%に達すると予想されています。
【S&P500種指数のトータルリターン1989-2019】
チャートは1989年から2019年現在までの、S&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)を表しています。仮に1989年に1万ドル投資していれば、30年後には20万ドルと、年平均10.5%の利回りが期待できるというわけです。また、仮に毎月3万5000ドル積立投資をし続ければ、最終資産額は100万ドルにまで達することが期待できます。
これまで、株式投資はギャンブルであり、個人投資家は機関投資家のカモにされるだけだなんて言われていましたが、インデックスファンドが誕生したことで、多くの人々が資本主義の恩恵を享受することができるようになったことを考えると、インデックスファンドほど素晴らしい金融商品は他にありません。
とはいえ、インデックスファンドは常に高いリターンが期待できる魔法の投資商品というわけではありません。特定の期間だけを切り取れば、長期間マイナスリターンに落ち込むことだってあり得るのです。
【S&P500種指数トータルリターン:2000-2009】
たとえば、2000年から2009年末までの10年間、S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資した場合のトータルリターンはー10%と、年平均-0.95%のリターンだったのです。
この間、新興国株ETFのiシェアーズ・エマージング・マーケット・ETF(EEM)は2.7倍に値上がりしたことで、多くの投資家がS&P500インデックスファンドを手放したのです。
このように、S&P500インデックスファンドに投資し、配当再投資と積立投資を愚直に続けるということは意外に難しく、多くの投資家が途中で挫折してしまうものです。
そのため、これまでの投資戦略が信用できなくなったり挫折しそうになったら、一度原点に戻って『インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法』などを再読するといいと思いますよ。
ジョン・C・ボーグル氏のご冥福をお祈りいたします。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
世界第二位の資産運用会社バンガード・グループの創始者であるジョン・C・ボーグル氏が死去しました。89歳でした。
インデックスファンドの生みの親でもあるボーグル氏は、もともとアクティブファンドのウェリントン・マネジメントの社長でした。しかし、M&Aの失敗で莫大な損失を出すと取締役会でクビになり、その後、別の取締役会管轄下でウェリントン・ファンドの会長に就任するのですが、ミューチュアル・ファンドの法的制約のせいでアクティブ運用を禁止されました。
そこで、仕方なく始めたのがパッシブ運用のバンガードです。
76年、ボーグル氏が初めてインデックスファンドを設定すると、投資家らから冷笑され、米国的ではないと批判されました。
しかし、どの個別株に投資すべきかといった選択眼や、どのタイミングで売買すべきかといった相場観が、長期的に見れば投資成績に大きな影響を与えないどころかむしろマイナスの影響になっていて、多くのアクティブ運用がパッシブ運用に負ける原因になっているということがわかると、投資家らはアクティブファンドから投資資金を引き上げ、パッシブファンドに投資するようになりました。
結果、インデックスファンドは株式ファンドの運用資産のおよそ四割を占めるまでに成長し、2021年にもその割合は50%に達すると予想されています。
【S&P500種指数のトータルリターン1989-2019】
チャートは1989年から2019年現在までの、S&P500種指数のトータルリターン(配当再投資込み)を表しています。仮に1989年に1万ドル投資していれば、30年後には20万ドルと、年平均10.5%の利回りが期待できるというわけです。また、仮に毎月3万5000ドル積立投資をし続ければ、最終資産額は100万ドルにまで達することが期待できます。
これまで、株式投資はギャンブルであり、個人投資家は機関投資家のカモにされるだけだなんて言われていましたが、インデックスファンドが誕生したことで、多くの人々が資本主義の恩恵を享受することができるようになったことを考えると、インデックスファンドほど素晴らしい金融商品は他にありません。
とはいえ、インデックスファンドは常に高いリターンが期待できる魔法の投資商品というわけではありません。特定の期間だけを切り取れば、長期間マイナスリターンに落ち込むことだってあり得るのです。
【S&P500種指数トータルリターン:2000-2009】
たとえば、2000年から2009年末までの10年間、S&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資した場合のトータルリターンはー10%と、年平均-0.95%のリターンだったのです。
この間、新興国株ETFのiシェアーズ・エマージング・マーケット・ETF(EEM)は2.7倍に値上がりしたことで、多くの投資家がS&P500インデックスファンドを手放したのです。
このように、S&P500インデックスファンドに投資し、配当再投資と積立投資を愚直に続けるということは意外に難しく、多くの投資家が途中で挫折してしまうものです。
そのため、これまでの投資戦略が信用できなくなったり挫折しそうになったら、一度原点に戻って『インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法』などを再読するといいと思いますよ。
ジョン・C・ボーグル氏のご冥福をお祈りいたします。
グッドラック。
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