バフェット太郎です。

日用品世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったっです。

EPSは予想1.19ドルに対して、結果1.25ドルと予想を上回りました。

売上高は予想171億6000万ドルに対して、結果174億4000万ドルと予想を上回りました。

営業キャッシュフローは40億ドルでした。また、配当金として19億ドル、自社株買いとして8億ドル、計26億ドルが株主に還元されました。

通期のEPS見通しは予想4.42ドルに対して、新ガイダンス4.34~4.56ドルでした。

また、特殊要因を除く売上高の伸び率見通しは2~4%増とし、上限を1%引き上げました。

【部門別売上高構成比】
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まず、プロクター&ギャンブルの事業構造をおさらいしておくと、同社は主に五つの部門に別れており、主力事業は「洗剤&日用品」で32%、次いで「ベビー・女性&介護用品」で26%、「美容」が19%と続いています。

【部門別純利益構成比】
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純利益ベースで見ても「洗剤&日用品」が26%を占めていますが、次いで収益柱となっているのは「美容」となっています。これは同部門の利益率が高いためです。

【部門別純利益】
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部門別純利益率を眺めると、美容の純利益率は23%、カミソリ23.4%、ヘルスケア23.4%と、洗剤&日用品の15.5%、ベビー・女性&介護の15.5%より比較的高く、競争優位性が高いことがわかります。

【部門別オーガニックセールス】
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さて、第2四半期決算における部門別オーガニックセールス(買収・売却や為替相場などの影響を除いた実質売上高)を眺めると、美容が+8%、ヘルスケア+5%、洗剤&日用品+6%、ベビー・女性&介護+3%と好調でした。これは値上げしたにも関わらず、販売数量が伸びたためです。

美容部門は販売価格が2%値上がりし、販売数量は1%増加しました。高価格帯ブランドの「SKⅡ」が寄与しました。

ヘルスケア部門は販売価格が1%値上がりし、販売数量は3%増加しました。

洗剤&日用品部門は販売価格が1%値上がりし、販売数量は4%増加しました。

ベビー・女性&介護部門は販売価格が1%値上がりし、販売数量は1%増加しました。

いずれの部門も、高機能で高価格帯のプレミアムブランドの販売が業績に寄与しました。

一方でカミソリは-3%と不調でした。これはユニリーバ傘下で低価格の定期購入サービスを提供するダラー・シェーブ・クラブ社との競争が激化しているためです。

【プロクター&ギャンブル(PG):日足】
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プロクター&ギャンブルの株価は好調な四半期決算を好感して前日比+4.87%と高騰し、50日移動平均線も上にブレイクアウトしました。今後、前回の高値96.13ドルを試す展開となりますが、これを抜ければさらなる株高が期待できます。

これは、同社の株価は過去数年間伸び悩んでいたことを考えれば、愚直に配当を再投資し続けた投資家が報われる局面に差し掛かっていることを意味します。

グッドラック。

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