バフェット太郎です。

相場が変調をきたしてから一年が経とうとしています。

米国株式市場を振り返ると、ダウ平均は2016年以降大きく上昇したものの、18年1月末に株価が急落して強気相場の終わりを予感させました。そして昨秋、ついに50週移動平均線を割り込みました。

その後、株価は反発して再び50週移動平均線に向かって上昇しているわけですが、投資家はこの水準を上にブレイクアウトすることができるのか、あるいは反落してしまうのかを注視しています。

【ダウ平均:週足】
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昨日発表された米経済指標を眺めると、米景気は依然として堅調であることがわかります。

米失業保険申請件数は予想21万9000件に対して、結果19万9000件と予想より良かったです。

製造業購買管理者指数は予想53.5に対して、結果54.9と予想を上回りました。

サービス業購買部協会景気指数は予想54.0に対して、結果54.2と予想を上回りました。

労働市場の底堅さを背景に、米経済を支える製造業とサービス業ともに好調であることから、リセッション(景気後退)入りのシグナルは未だありません。

さて、こうしたなか、これから米国株投資を始めてみようと考えている人もいると少なくないと思います。そこで米国株投資のはじめ方ですが、たとえばすでに300万円くらいの現金を持っているのなら、まず、全体の30%にあたる90万円程度の資金から投資をはじめるといいと思います。

そもそも投資の世界では、長期的にみればタイミング投資は無意味なので、一括投資、つまり300万円あるなら300万円分まとめて株式に投資して、長期で保有することが賢明だと言われています。

しかし、これまで一度も株式投資をしたことがない人が、いきなり全力買いしてしまうと、資産の変動に怖くなって狼狽売りをしてしまうのがオチなので、最初は少しずつ投資金額を増やしていった方がいいです。

そして、残りの210万円を定期的に積立投資し、一年~三年程度でポートフォリオを完成させると、ある程度の経験と知識、そして時間分散ができるのでいいと思います。

とはいえ、ポートフォリオが完成した途端、株式市場が弱気相場入りしてしまうなんてこともあると思います。しかし、誰も正確にタイミングを計ることができないことを考えれば、それも仕方のないことだと割り切って投資を続けるしかありません。

事実、バフェット太郎が米国株投資をはじめた2015年末というのは、FRBによる9年ぶりの利上げが始まったタイミングで、投資家たちは米国株は暴落すると予想していました。結果的にはその後株価が大きく上昇したので、当時投資を躊躇した人たちは絶好の買い場を逃したことになるのです。

また、投資は手元にある投資用資金をすべて投資して回して終わりというわけではありません。

景気は自然の四季のようにサイクルがあるため、必ず不況が訪れるものです。投資とは、本来そういう局面でコツコツと積立投資をすることで資産を最大化できるものなので、投資家は日々倹約に努めて現金を確保しなければなりません。

ただし、多くの個人投資家は、倹約に努めて現金を確保するという地味で退屈で面倒なことから逃げ出し、手元にあるお金だけでパフォーマンスを最大化させようとします。結果、株を買ったり売ったりとタイミングを計ることばかりに精を出し、長期的な投資成績を悪化させるのです。

もちろん、1000人の投資家がいれば、確率的に100人くらいは短期的に成功し、そのうち1人くらいは長期的に見ても成功するものなので、タイミング投資が絶対に間違っているわけではありません。しかし、あなたがその1人になれるのかは誰にもわかりません。

一番怖いのは、短期的に成功する100人に入ることです。この100人に入ると、自分には平均以上の運用手腕があると過信するようになり、努力が報われたと勘違いしているのです。そのため、彼らは次第に自身のリスク許容度を無視した投資をするようになり、致命傷を負い、凍死家が爆誕するのです。

グッドラック。

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