バフェット太郎です。

ファストフード世界最大手のマクドナルド(MCD)が第4四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想1.89ドルに対して、結果1.97ドルと予想を上回りました。

売上高は予想51億7000万ドルに対して、結果51億6300万ドルと予想を下回りました。

世界の既存店売上高は予想+3.9%に対して、結果+4.4%と予想を上回りました。既存店客数は+0.2%でした。
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米国市場の既存店売上高は予想+2.4%に対して、結果+2.3%と予想を下回りました。既存店客数は-2.2%でした。これは客単価が上昇したことで客数が伸び悩んだためです。

また、売上高の四分の一を占める「朝マック」で客離れが目立ちました。これは朝の時間帯にドライブスルーが混雑することで客が敬遠していることなどが要因です。

一方で、既存店の改装に伴い、デジタルメニューボードやセルフレジを備えた最新の店舗は、それを備え付けられていない店舗よりも売上高の伸びが好調とのこと。
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海外主要市場の既存店売上高は前年同期比+5.2%でした。既存店客数は+2.4%でした。

高成長市場の既存店売上高は前年同期比+4.8%でした。既存店客数は+1.8%でした。

基礎的市場の既存店売上高は前年同期比+7.1%でした。既存店客数は+1.5%でした。

【マクドナルド:MCD】
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予想を下回る売上高を嫌気して、株価は前日比-0.22%安と小幅下げて取引を終えました。短期的に見れば、50日移動平均線がサポートラインとなっているため、今後、この水準を割り込むようなら166ドルがターゲットになります。

ちなみに、バフェット太郎はマクドナルドに投資しているわけですが、株価はほとんど気にしていません。これはマクドナルド以外の保有株でも同じです。

では、バフェット太郎が何を気にしているのかと言えば、それは「長期的なキャッシュフローの推移」です。
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過去11年間のキャッシュフローの推移を眺めると、不況やスキャンダルがあったのにも関わらず、安定してキャッシュフローを稼ぎ続けてきたことがわかります。これは同社のビジネスモデルに理由があります。

米マクドナルドの収入源は、主にロイヤリティフィーと不動産収入であり、たとえば日本マクドナルドは米マクドナルドに対して売上高の3%をロイヤリティフィーとして支払っています。そのため、前期の売上高2500億円のうち75億円を米マクドナルドに支払っています。

さらに、米マクドナルドは日本マクドナルドの株式のおよそ半分を保有しているため、約20億円もの配当金収入が見込めます。

一方で日本マクドナルドのビジネスモデルは、典型的なレストラン事業なのでキャッシュフローがガタガタです。
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これは景気に左右されるだけでなく、競合他社との競争、そしてスキャンダルなどが業績に大きな影響を与えるためです。

株式投資とは、株を安値で買い高値で売るというゲームであるものの、その本質はビジネスオーナーになることにあります。つまり、あなたは米マクドナルドと日本マクドナルド、どちらの会社のオーナーになるべきか?を選択するゲームでもあるわけです。

日本の個人投資家の多くは、「株主優待券があるから」とか「株価が上がりそうだから」とか、あるいは「手数料や税率が有利」といった理由で日本マクドナルドを選ぶわけです。

もちろん、短期的な売買であれば日本マクドナルドに投資した方が儲かる場合もありますが、長期的な資産形成で考えれば、米マクドナルドに投資した方が有利であるということは間違いありません。

そのため、バフェット太郎は短期的な株価は気にせず、安定してキャッシュフローを稼ぎ続けることができているかどうか、すなわち、ビジネスモデルが崩れていないかどうかだけを気にして、あとは配当再投資を続けるだけです。

グッドラック。

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