バフェット太郎です。

たばこ世界最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が第4四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.17ドルに対して、結果1.23ドルと予想を上回りました。

売上高は予想73億8000万ドルに対して、結果75億ドルと予想を上回りました。

19年の通期EPS見通しは予想5.29ドルに対して、新ガイダンス5.37ドルと予想を上回りました。

紙巻きたばこの売上高は63億7000万ドルと、為替要因を除いた対前年比は+1.9%でした。

加熱式たばこの売上高は11億3000万ドルと、為替要因を除いた対前年比は-28.4%でした。

加熱式たばこが売上高全体を占める割合は15%と、前四半期の11%から拡大しました。
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フィリップ・モリスの地域別売上高構成比は、EU(欧州連合)が31%と最も大きく、次いで東アジア・オーストラリアの18%、南・東南アジア16%、中東・アフリカ13%、東ヨーロッパ11%、中南米・カナダ11%となっています。
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地域別売上高は対前年比で、EUが+6.2%、東ヨーロッパ+14.5%、中東・アフリカ+13.1%、南・東南アジア+10.3%と好調だった一方、東アジア・オーストラリアは-37.9%、中南米・カナダで-0.7%でした。

東アジア・オーストラリアが落ち込んだ主な要因は、新製品の発売による在庫調整の影響を受けたためで、悲観的になる必要はありません。
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紙巻きたばこの売上高は対前年比で、主要地域のEUが-1.5%に留まったほか、中東・アフリカと南・東南アジアがそれぞれ+11.5%、+10.3%と好調でした。この二つの地域は売上高全体のおよそ三割を占めています。
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加熱式たばこの売上高は対前年比でEU+133%、東ヨーロッパ+303%と、紙巻きたばこから加熱式たばこへの移行が順調に進んでいることが確認できます。
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本業の儲けを表す2018年通期の営業キャッシュフローは95億ドルと、前年比+6.4%と好調でした。また、投資支出は14億でした。
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好調な四半期決算を好感して、株価は前日比+1.63%高と上昇しています。

世間一般において、たばこ産業は成長の見込めない衰退産業かつ、反社会的で関心しないセクターのひとつとして知られていますが、投資の観点から見れば、参入障壁が高いことに加えて、投資支出をほとんど必要としないことから、安定したキャッシュフローが期待できる極めて魅力的なセクターのひとつです。

事実、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは金融危機以降も安定している一方、大きな投資支出も必要ないことから莫大なフリーキャッシュフロー(純現金収支)を生み出しています。そして、同社は利益のほとんどを配当として株主に還元することで、投資家は莫大な利益の恩恵に与ることができています。

こうしたことから、投資家はネガティブなニュースや短期的な株価の変動に狼狽せず、長期で保有し、配当を再投資し続けることで資産を着実に増やし続けることができるのです。

グッドラック。

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