バフェット太郎です。

足元の調整局面。景気拡大期の最終局面。予想されるリセッション。こうした中で多くの個人投資家たちは積立投資と配当再投資を中断し、静観するものです。しかし、「株が安い時こそ絶好の買い場である」ということを考えれば、今はむしろ買い向かうべき時であり、静観すべき時ではないかもしれません。
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S&P500種指数の週足チャートを眺めると、50週移動平均線を上にブレイクアウトするのか、あるいは跳ね返されて調整局面が延長するのか神経質な展開になっていることがわかります。

こうしたことから、投資家の中には「株価が下がってから大きく買い増せばいい」と考えている人も少なくないと思います。しかし、少なくとも”前回”はその戦略が間違いだったということがわかっています。
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2015年当時、米国の景気拡大期は7年目に入り、過去の強気相場の平均期間である5年を上回っていたことに加えて、S&P500種指数が過去最高値を更新していたことから、多くの投資家らが強気相場の終わりを意識するようになりました。

そうした中で中国株発の世界同時株安、そしてFRBによ利上げの開始などをきっかけに株価が急落したことで、投資家らは狼狽売りに走りました。バフェット太郎が本格的に米国株投資を始めたのもちょうどこの頃でした。

その後、S&P500種指数は50週移動平均線を上にブレイクアウトして一段と上昇、現在は2700ポイントと、15年の調整局面である1800~2000ポイントのレンジから+35~50%上昇しています。つまり、相場のタイミングを計った投資家は大きな機会損失を被ったと言えます。

そのため、今回の株安も絶好の買い場であり、株価は今後さらに一段と上昇してしまうかもしれません。それでも暴落を待つ投資家がいるのも事実です。

とはいえ、落ちるナイフを上手に掴める人はいません。
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過去を振り返れば、金融危機後の株価暴落は絶好の買い増しチャンスであり、多くの投資家らは積極的に買い向かうべきタイミングでしたが、十分な額の投資資金を投入できた投資家はほとんどいません。

なぜなら当時、S&P500種指数は500ポイントを下回る可能性も指摘されていましたし、弱気相場は長く続くと予想されていたからです。事実、09年3月の大底で「株価の弱気相場は未だ始まったばかり」と指摘する人は少なくありませんでした。

こうしたことから、十分な現金を蓄えて暴落を待っても、株安局面で十分な額の資金を投資できるわけではないので、「暴落を待ち、底値で大きく買い増す」という戦略は、必ずしも上手くいく保障はないのです。

そのため、未来を正確に占うことができないことを考えれば、相場のタイミングを計ることをやめて、機械的に買い増すことで着実に資産を増やした方が賢明だと言えます。

とはいえ、未来のことだからと言って、必ずしも占うことができないというわけではありません。たとえば、コカ・コーラ(KO)やプロクター&ギャンブル(PG)などの生活必需品株は、安定したキャッシュフローと株主還元が永続的に期待できます。

そのため、投資家はこれらの企業の株を買い、配当を再投資し続けることができれば、長期的に見れば資産を最大化することができるのです。

グッドラック。

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