バフェット太郎です。

米食品大手のクラフト・ハインツ(KHC)が第4四半期決算を発表しました。内容は最悪でした。

EPSは予想0.94ドルに対して、結果0.84ドルと予想を下回りました。

売上高は予想69億4000万ドルに対して、結果68億9000万ドルと予想を下回りました。

四半期配当を0.625ドルから0.400ドルに減配することが決定されました。

財務内容を改善するために、一部事業の売却を検討していることが発表されました。ちなみに、同社はこれとは別にナチュラルチーズブランドの「クラッカー・バレル」など二つのブランドを、イタリアの食品会社パルマラットにおよそ12億3000万ドルで売却することを発表するなど、すでに財務の改善に動き始めています。

また、同社は不正会計をした疑いで、SEC(米証券取引委員会)から召喚状が出ています。
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予想を下回る四半期決算、減配、そして不正会計疑惑などを受けて、株価は時間外取引で-20.67%安の38.22ドルと、およそ四年半ぶりの安値を記録しています。これは17年の高値91.07ドルから-58%安と半値以下まで値下がりしていることを意味します。

減配を受けて予想配当利回りは6.5%から4.2%に引き下がりました。
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キャッシュフローの推移を眺めると、これまで比較的安定して推移していたものの、前期に営業キャッシュフローが大幅に減少していることがわかります。
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本業の儲けを表す営業キャッシュフロー・マージンは年々低下傾向にあり、前期はわずか2.0%でした。本業の稼ぎが悪くなっていることに加えて、改善の見通しが立っていないことなどが嫌気されて、株価は低迷していました。

クラフト・ハインツは著名投資家ウォーレン・バフェット氏の主力銘柄であることから、これをチャンスとばかりに値下がりしたクラフト・ハインツに触手を伸ばしたいと考えている投資家も少なくないと思います。

しかし、業績が改善する兆候が見られないことを考えると、未だ投資を始めるには早過ぎると言えます。今後は不採算ブランドの売却により、財務と利益率の両面で改善が見込まれることから、投資家はそれらの数字が改善していることを確認してから投資を始めても決して遅くありません。

グッドラック。

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