バフェット太郎です。

ISM(米供給管理協会)が発表した2月の製造業景況指数は予想55.5に対して、結果54.2と予想を下回りました。これは16年11月以来の低水準です。
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「新規受注」は55.5と、前月比-2.7ポイント悪化しました。

「生産」は54.8と、同-5.7ポイント悪化しました。

「雇用」は52.3と、同-3.2ポイント悪化しました。

「価格」は49.6と、同-0.2ポイント低下しました。

米中貿易摩擦を巡る影響を受けて、主要項目である新規受注、生産、雇用が悪化していることがわかります。価格は低下し、インフレ懸念がないことから、FRBが早期に利上げに踏み切る公算はますます小さくなっています。
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ISM製造業景況指数は景気の先行指標として知られていて、多くの投資家が注目している指標です。この指標は、指数が50を上回っていれば製造業の景気が拡大していることを意味し、50を下回っていれば製造業の景気が縮小していることを意味します。

過去20年間を振り返ると二回のリセッションがあったわけですが、いずれの場合も指数が50を下回ってからリセッション入りしました。そのため、今回の「54.2」という数字は景気の拡大期を示しているものの、徐々に50に近づきつつあることは憂慮すべきです。

ただし、50を下回ったからと言って必ずしもリセッション入りするわけではありません。過去を振り返ると、02年、06年、12年、13年、15年に50を下回ったものの、その後持ち直してリセッションは回避されました。

そのため、50を下回ったからと言って頻繁に売買をすれば、金融危機後の強気相場の恩恵を享受することはできなかったわけです。そしてそれは同時に、近い将来50を下回った時、それが「売り」シグナルになるという保障はどこにもないことを意味します。

つまり、指数はあくまで「景気サイクルのどの位置に自分は立っているのか」ということを知る判断材料になるだけで、投資の判断材料として頻繁に売買を繰り返すことをすれば、結果的に手数料と税金分がパフォーマンスの足枷となるだけです。

従って、投資家はどんな景気局面でも買い持ちができる一握りの優良株やインデックスファンドに投資して、愚直に配当を再投資し続けた方が賢明です。

グッドラック。

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