バフェット太郎です。

中国国家統計局が発表した中国の輸出額は、対前年比で-20.7%減少したことで投資家らを驚かせました。ただし、この季節は毎年指標が激しく動く傾向があるので、過度な悲観は禁物です。
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過去三年間の中国の輸出額(対前年比)を振り返ると、毎年1月から3月にかけて輸出額が対前年比で大きく変動する傾向にあることがわかります。これは旧正月(春節)によるものです。

中国ではお正月の時期が毎年変わるわけですけれども、たとえば、今年の春節は2月6日だった一方、昨年の春節は2月16日と比較的遅かったため、貿易統計のゆがみが必然的に発生するわけです。結果、昨年2月の輸出額が+44.5%と大きく増加したことが、今年は反動として出たというわけです。

そこで、春節の影響をならすために1月と2月の輸出額を合わせてみると、輸出額は対前年比4.6%減で、18年の12月の4.4%減と同程度であることがわかります。

つまり、2月の-20.7%という数字は中国経済が崩壊するほど悪い数字ではないものの、決して良い数字というわけでもなく、16年10月以来の悪い数字と言えます。
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ちなみに、先週発表された中国製造業購買担当者指数は49.2と、景気の拡大と縮小の分岐点である50を三カ月連続で下回っています。
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上海総合株価指数は中国政府が税金や借り入れコストの引き下げ、さらに地方債の特別債発行枠を大幅に拡大するなど「バブル政策」に舵を切ったことから大きく上昇していました。

このバブル政策で実体経済が改善すれば良いのですが、往々にして期待にそぐわない結果となり、いずれかの時点で株価の暴落が予想されるため、中国株に集中投資している投資家は悲惨な結末を覚悟した方が良いです。

グッドラック。

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