バフェット太郎です。

日本のような先進的で豊かな資本主義社会では、勤勉に働き、倹約に努め、堅実に運用するだけで誰もがお金持ちになれます。たとえば、S&P500インデックスファンドの年平均利回りは6~7%程度であることを考えれば、これに毎月5万円積立投資するだけで、およそ40年後に億万長者になることが期待できます。

しかし、そんな簡単なやり方があるのにどうして誰もやらないのでしょうか。結論から言えば、当初の投資ルール(毎月5万円の積立投資)が守れないためです。強気相場が最終局面を迎えつつあり、世界経済が失速するなど暗雲が立ち込めている今、みなさんはその”ルールが守れない”理由がなんとなくわかるかもしれません。

そもそも「積立預金」とは、コツコツと積み立てるだけで預金残高が増えていくので、誰もが安心して積み立てることが出来るわけですが、「積立投資」の場合はそうはいきません。これは、株式市場が大きなうねりの中で株価が上がったり下がったりするため、数か月後の資産評価額が20%少なくなっているなんてことは往々にしてありからです。

そのため弱気相場では、毎月コツコツ積立投資しても、複雑怪奇な株式市場の渦の中に飲み込まれるだけで、資産が増えるどころかむしろ減っていく日々が続くことから、それに耐えきれずに多くの投資家は積立投資を放棄するわけです。
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また、株価が高値圏で推移していると、将来リセッション(景気後退)入りを懸念して多くの投資家が「株価が暴落するまで積立投資を休止しよう」と考えたりします。たしかに値下がりしてから株を買い増した方が、同じ投資金額でもより多くの株数を購入することができますが、予想に反して株価の上昇が続いてしまえば、機会損失を被るだけです。

事実、08年の金融危機以降、何度も「米国株は暴落する」「米国株は明らかにバブル」といった声が聞こえてきましたが、いずれも予想は大きくハズレて株価は依然として堅調に推移しています。

こうしたことから、予想をもとに投資判断を下しても投資成績が改善するわけではなく、むしろ悪化させる原因になりかねないことがわかると思います。そのため、投資家は当初のルールを一貫して継続する「覚悟」と「忍耐力」が必要です。

言い方を変えれば、多くの人は覚悟と忍耐力がないから、お金持ちになることができないのです。

グッドラック。

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