バフェット太郎です。

第2四半期の最初の取引である、4月1日のNYダウ株式市場は前日比+329.74ドル(+1.27%)高の2万6258.42ドルと上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は世界経済の減速に対する懸念が和らいだためです。

ISM(米供給管理協会)が発表した3月のISM製造業景況指数は予想54.5に対して、結果55.3と予想を上回りました。また、景気拡大と縮小の節目となる50を上回ったことで、米経済の底堅さが示唆されました。

そもそも、ISM製造業景況指数は景気の先行指標として知られていて、多くの投資家が注目している指標です。この指標は指数が50を上回っていれば製造業の景気が拡大していることを意味し、50を下回っていれば縮小していることを意味します。

【米ISM製造業景況指数】
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(出所:ISM

「新規受注」は57.4と、前月の55.5から1.9ポイント上昇しました。

「生産」は55.8と、前月の54.8から1.0ポイント上昇しました。

「雇用」は57.5と、前月の52.3から5.2ポイント上昇しました。

「価格」は54.3と、前月の49.6から4.9ポイント上昇しました。

【米ISM製造業景況指数とS&P500種指数】
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ISM製造業景況指数は18年3月に61.3と14年ぶりの高水準を付けて以降、急速に低下傾向にあり、前月は54.2と16年11月以来の低水準となりました。

しかし、3月は「新規受注」「生産」「雇用」の重要項目全てが上昇したことから、下げ止まりの兆しも見えつつあります。

特に、「新規受注」が上昇したことは、製造業の先行きが明るいことを意味し、「雇用」が大幅に上昇しているということは需要の大きさを示唆しています。

過去20年間における二回のリセッション(景気後退)を振り返ると、いずれも指数が50を下回ってから一年以内にリセッション入りしていることがわかります。
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そのため、未だ50を上回る水準で推移していることを考えると、米経済がただちにリセッション入りする公算は小さいです。そのため、投資家は強気相場から降りるには早過ぎます。

また、50を下回ったからと言って必ずしもリセッション入りするわけではないことにも注意しなければなりません。過去を振り返ると、98年、02年、06年、12年、13年、15年に指数が50を下回る場面があったものの、その後持ち直してリセッションは回避されました。

そのため、指数はあくまで「(自分が)景気サイクルのどの位置に立っているのか」を知る判断材料になるだけで、指数を基に頻繁に売買を繰り返せば、強気相場に十分乗ることができず、結果的に手数料と税金分を損するだけです。

従って、投資家はいかなる時でも保有し続けることができる一握りの優良株やインデックスファンドに投資して、配当を再投資し続けることが賢明です。

グッドラック。

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