バフェット太郎です。

今週から決算シーズンが本格化するわけですが、決算発表後に持ち株が暴落することもあれば大暴騰するなんてこともあるかもしれません。いずれにせよ、投資家は冷静に受け止める必要があります。

そもそも、決算発表後に株価が大きく動く理由は、市場の予想と結果が大きく乖離した場合に起こります。

たとえば、EPS10ドル、売上高10億ドルの予想に対して、結果EPS12ドル、売上高15億ドルなら株価は上振れする公算が大きいです。ただし、いくら決算内容が良くても、翌四半期や通期のガイダンス(業績見通し)が予想を下回れば、株価の下振れリスクは大きくなります。

そのため、良い決算とはEPSと売上高、そしてガイダンスがすべて予想を上回る場合のみです。(ただし、市場は複雑怪奇なので、これらすべてが予想を上回っても株価が下がる場合があります。反対に全てが予想を下回っても株価が上がる場合だってあります。)

いずれにせよ、投資家は決算内容を慎重に見極める必要があります。

とはいえ、一回の四半期決算だけを見て将来を見極めることは困難です。そのため、過去の業績を振り返って見ていく必要があります。

たとえば2015年、小売世界最大手のウォルマート(WMT)の株価は四半期決算が予想を下回っていたほか、アマゾン・ドットコム(AMZN)の躍進を受けて低迷していました。また、バフェット氏が保有するウォルマート株を売りに出したことも株価の下げ圧力となりました。

【ウォルマート(WMT)2013ー2015】
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当時、ウォルマートの株価は直近の高値から一時-36.9%安と大暴落しており、さらにデッドクロスを形成するなど、不人気銘柄の代表格として知られていました。

【ウォルマートの四半期決算】
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四半期毎のEPSを振り返っても何度も予想下回っており、15年12月に株価が底値をつけてからも16年第1四半期と第2四半期はEPSが予想を下回りました。

こうしたことから、誰もがウォルマートの先行き見通しに対して悲観的になっていたわけです。

しかし、キャッシュフローの推移を眺めると、決して悪いというわけではありませんでした。

【ウォルマート(WMT)のキャッシュフロー推移】
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株価が低迷する中でも本業の儲けを表す営業CFは安定して推移していました。
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結果、株価はその後大きく上昇し、キャッシュフローも相変わらず安定したままでした。
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このように、必ずしも四半期決算が悪かったというだけで、悲観的になる必要はありませんし、売る必要もありません。

仮に長期投資を前提に投資をしているのであれば、少なくとも過去5年はキャッシュフローの推移を振り返って、業績が本当に悪くなっているのかどうかを確かめて、慎重に判断した方が良いです。

グッドラック。

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