バフェット太郎です。
IT関連サービス大手のIBMが第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想2.22ドルに対して、結果2.25ドルと予想を上回りました。
売上高は予想185億2000万ドルに対して、結果181億8000万ドルと予想を下回りました。
19年通期のEPS見通しは旧ガイダンスの13.90ドルを堅持しました。
IBMは主に三つの事業から成り立っており、「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が28%、「グローバル・ビジネス・サービス」が23%、「グローバル・テクノロジー・サービス」が38%と、この三大事業が売上高全体のおよそ9割を占めています。
為替要因を除く各部門の売上高の前年同期比は、「クラウド・コグニティブ・ソフトウェア」が+2%の増収、グローバル・ビジネス・サービス」が+4%の増収だった一方、同社最大の売上高を誇る「グローバル・テクノロジー・サービス」は-3%に沈みました。これは同部門の「インフラストラクチュア&クラウド・サービス」が-3%の減収だったためです。
全部門の売上高は-1%の減収でした。
IBMは利益のおよそ半分を「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」で稼いでいて、最大の売上げを誇る「グローバル・テクノロジー・サービス」は29%、「グローバル・ビジネス・サービス」は14%稼いでいます。
部門別粗利益率は「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が75.1%と、前年同期比-1.2%ポイント低下した一方、「グローバル・ビジネス・サービス」と「グローバル・テクノロジー・サービス」はそれぞれ同+2.8%ポイント、+1.1%ポイントと上昇しました。
主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」の粗利益率が低下していることは懸念材料です。
各部門別のクラウド売上高はそれぞれ「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が+10%の増収、「グローバル・ビジネス・サービス」が+25%の増収、「グローバル・テクノロジー・サービス」が+13%の増収でした。
全部門のクラウド事業の売上高は45億ドルと前年同期比+12%の増収でした。
地域別売上高は主力地域の米大陸がー1%の減収だった他、アジア太平洋も-2%の減収と不振でした。アジア太平洋が不調だった主な要因は、顧客が製品・サービスの購入決定を遅らせたことが原因です。
また、IBMはこれまで積極的な自社株買いを実施してきましたが、「Linux」などオープンソースソフトウエアのプロバイダー最大手であるレッド・ハット社買収に伴う借金返済のため、20年と21年の自社株買いを一時停止すると発表しています。
本業の儲けを表す営業キャッシュフローは47億6000万ドル、営業キャッシュフロー・マージン(=営業CF÷売上高)は26%と、前年同期の24%と比べて2%上昇するなど良好でした。ただし、通年の営業キャッシュフローが緩やかに減少しているため、投資家は憂慮すべきです。
売上高が予想を大きく下回ったことや、クラウド事業の成長が鈍化していることへの懸念が高まり、株価は前日比-3.57%安と急落しています。
IBM復活には依然として時間がかかりそうです。
グッドラック。
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IT関連サービス大手のIBMが第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想2.22ドルに対して、結果2.25ドルと予想を上回りました。
売上高は予想185億2000万ドルに対して、結果181億8000万ドルと予想を下回りました。
19年通期のEPS見通しは旧ガイダンスの13.90ドルを堅持しました。
IBMは主に三つの事業から成り立っており、「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が28%、「グローバル・ビジネス・サービス」が23%、「グローバル・テクノロジー・サービス」が38%と、この三大事業が売上高全体のおよそ9割を占めています。
為替要因を除く各部門の売上高の前年同期比は、「クラウド・コグニティブ・ソフトウェア」が+2%の増収、グローバル・ビジネス・サービス」が+4%の増収だった一方、同社最大の売上高を誇る「グローバル・テクノロジー・サービス」は-3%に沈みました。これは同部門の「インフラストラクチュア&クラウド・サービス」が-3%の減収だったためです。
全部門の売上高は-1%の減収でした。
IBMは利益のおよそ半分を「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」で稼いでいて、最大の売上げを誇る「グローバル・テクノロジー・サービス」は29%、「グローバル・ビジネス・サービス」は14%稼いでいます。
部門別粗利益率は「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が75.1%と、前年同期比-1.2%ポイント低下した一方、「グローバル・ビジネス・サービス」と「グローバル・テクノロジー・サービス」はそれぞれ同+2.8%ポイント、+1.1%ポイントと上昇しました。
主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」の粗利益率が低下していることは懸念材料です。
各部門別のクラウド売上高はそれぞれ「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が+10%の増収、「グローバル・ビジネス・サービス」が+25%の増収、「グローバル・テクノロジー・サービス」が+13%の増収でした。
全部門のクラウド事業の売上高は45億ドルと前年同期比+12%の増収でした。
地域別売上高は主力地域の米大陸がー1%の減収だった他、アジア太平洋も-2%の減収と不振でした。アジア太平洋が不調だった主な要因は、顧客が製品・サービスの購入決定を遅らせたことが原因です。
また、IBMはこれまで積極的な自社株買いを実施してきましたが、「Linux」などオープンソースソフトウエアのプロバイダー最大手であるレッド・ハット社買収に伴う借金返済のため、20年と21年の自社株買いを一時停止すると発表しています。
本業の儲けを表す営業キャッシュフローは47億6000万ドル、営業キャッシュフロー・マージン(=営業CF÷売上高)は26%と、前年同期の24%と比べて2%上昇するなど良好でした。ただし、通年の営業キャッシュフローが緩やかに減少しているため、投資家は憂慮すべきです。
売上高が予想を大きく下回ったことや、クラウド事業の成長が鈍化していることへの懸念が高まり、株価は前日比-3.57%安と急落しています。
IBM復活には依然として時間がかかりそうです。
グッドラック。
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