バフェット太郎です。

CNBCによれば、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)が、ネット小売り世界最大手のアマゾン・ドットコム(AMZN)に投資したとのこと。

ただし、これはバフェット氏の投資判断というわけではなくて、同社の投資部門を担当するトッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏のどちらかの投資判断によるものです。コームズ氏とウェシュラー氏はそれぞれ130億ドル(およそ1兆5000億円)規模の運用を任されており、投資先は自由に選択できるとされています。

バフェット氏は過去、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOを称賛した上で、「早い時期に投資しなかったことは愚かだった」と話しています。また、昨年の年次総会でも、「はじめて会った時からジェフの能力がずば抜けて高いと感じた」としつつも、過小評価してしまったことを後悔していると述べました。

さて、個人投資家の中にはバフェット氏がアップル株だけでなく、アマゾン株に投資を始めたことで、バフェット流の投資スタイルが変わったと心配する人も少なくないと思いますが、結論から言えば、それほど大きな変更はあり ません。
1
そもそもアップルへの投資は、当初こそ運用担当者による投資判断だったものの、その後バフェット氏が同社を調べ、強力なブランドを有していると悟ると、「競争優位性の高い消費財株のひとつ」として投資しました。これは、コカ・コーラへの投資判断とほとんど変わっていません。

そのため、アップルへの投資とアマゾンへの投資は別物と考えた方が自然です。

また、バークシャー・ハザウェイに投資を検討している人の中には、バフェット引退後にポートフォリオが大きく変わってしまうことへの不安から投資に踏み切れない人も少なくないと思います。しかし、これもそれほど心配する必要はありません。なぜなら、同社の営業利益の大半は投資部門以外から成り立っているためです。

具体的に言えば、営業利益のおよそ八割は「製造・サービス・小売り」「鉄道」「保険引き受け」「公益・エネルギー」など、これまでバフェット氏が買収してきた子会社によるものです。

そのため、今後、仮に同社の運用担当者がハイテク株ばかりに投資したとしても、同社の事業構造が大きく変わるということはないので心配する必要はなく、同社へのバイ&ホールドはこれからもずっと賢明な投資戦略であり続けると言えます。

グッドラック。 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK