バフェット太郎です。
『COURRiER Japon』によれば、お金で自由を買う「FIRE(フィナンシャル・インディペンデンス・リタイア・アーリーの略で、経済的独立・早期リタイアを目指すこと)」という新しい生き方が、英国でも普及しつつあるとのこと。
「FIRE計画」の実践者たちは、極度の倹約とシビアな投資の組み合わせで、年間支出額の25倍の蓄えをつくることで、アーリー・リタイア、すなわち会社を辞めることを目指しています。
たとえば、実践者のひとりは節約のためにわざわざ家賃の安い都市に住み、会社まで自転車通勤するそうです。また、手作りのサンドイッチを会社の無料コーヒーで流し込むことで、ランチ代やコーヒー代を節約し、給料の半分を貯金やインデックスファンドへの投資資金に回しているそうです。
ただし、彼は会社が嫌いだからアーリー・リタイアしたいというわけではなく、好きなことをするための自由を手に入れるために、FIRE計画を実践しているとのこと。
また、35歳でアーリー・リタイアしたFIRE実践者のひとりは、家のローンを完済し、50万ポンド(およそ7300万円)の金融資産で会社を辞めたそうです。彼は服や車などに興味がなかったため、自分の生活水準を保つために必要なものが何であるかを理解した上でリタイアしたとのこと。
このように、「FIRE計画」の実践者たちは現実逃避が目的ではなく、お金の一番良い使い道とは何かを真剣に考えた時に、それは高級車や豪邸を買うことではなくて、「自分の好きなことをするための自由」を買うことだと考えたわけです。
彼らは「幸せはさほど高価なものではない」と信じており、幸せが高価なものであると感じるのは、消費財会社や広告会社のせいだと主張します。
とはいえ、「FIRE」という生き方に否定的な意見もあります。
ファイナンシャル・アドバイザーで、ロンドン・マネーの取締役でもあるマーティン・スチュアート氏によれば、「ケーキを保存しつつ、同時にそのケーキを食べて楽しむことはできない、ということに気づくべきです」とし、「貯金するためにゴミのような残飯を食べ、チャリティー・ショップを漁り、あらゆるものをリサイクルし、どこにも出かけず、お金の浪費を控えれば、大金を貯めることができるかもしれませんが、悲しいことにそれで作られる思い出はごくわずかです」と批判しています。
しかし、現代ではお金をそれほどかけずに自炊することでまともな食事を作ることはできますし、ファストファッションやディスカウントストアが台頭する中でチャリティー・ショップを漁る必要もないように思えます。
また、お金で作れる思い出だけが必ずしも高価な思い出になるわけでもありません。なぜなら、人は過去を振り返った時、苦労したことや貧乏だった頃の思い出の方がずっと輝いて見えるからです。そう考えると、浪費を控えることが人生を不幸にするほどのこととは思えません。
加えて、米国のカリスマ的人気を誇るファイナンシャル・アドバイザーのスーズ・オーマン氏も「FIRE計画」には反対で、歳を重ねていくと、いろいろなことが起こるとし、「事故や病気をすることを考えれば、100万、200万ポンド(1億5000万~3億円)なんてはした金です」と主張します。
しかし、100万、200万ポンドがはした金であれば、99%の人たちが経済的に幸せになれないということになってしまいます。当然、そんなことはないので、これは経済的問題というよりスーズ氏の精神的な問題だとして反論されました。
FIREを実践する人たちは、お金で自由を買い、好きなこと、やりたいことのために人生の時間を使っています。こうした生き方への共感が国境を越えて集まっていることを考えれば、このムーブメントは日本でも広がると思います。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
『COURRiER Japon』によれば、お金で自由を買う「FIRE(フィナンシャル・インディペンデンス・リタイア・アーリーの略で、経済的独立・早期リタイアを目指すこと)」という新しい生き方が、英国でも普及しつつあるとのこと。
「FIRE計画」の実践者たちは、極度の倹約とシビアな投資の組み合わせで、年間支出額の25倍の蓄えをつくることで、アーリー・リタイア、すなわち会社を辞めることを目指しています。
たとえば、実践者のひとりは節約のためにわざわざ家賃の安い都市に住み、会社まで自転車通勤するそうです。また、手作りのサンドイッチを会社の無料コーヒーで流し込むことで、ランチ代やコーヒー代を節約し、給料の半分を貯金やインデックスファンドへの投資資金に回しているそうです。
ただし、彼は会社が嫌いだからアーリー・リタイアしたいというわけではなく、好きなことをするための自由を手に入れるために、FIRE計画を実践しているとのこと。
また、35歳でアーリー・リタイアしたFIRE実践者のひとりは、家のローンを完済し、50万ポンド(およそ7300万円)の金融資産で会社を辞めたそうです。彼は服や車などに興味がなかったため、自分の生活水準を保つために必要なものが何であるかを理解した上でリタイアしたとのこと。
このように、「FIRE計画」の実践者たちは現実逃避が目的ではなく、お金の一番良い使い道とは何かを真剣に考えた時に、それは高級車や豪邸を買うことではなくて、「自分の好きなことをするための自由」を買うことだと考えたわけです。
彼らは「幸せはさほど高価なものではない」と信じており、幸せが高価なものであると感じるのは、消費財会社や広告会社のせいだと主張します。
とはいえ、「FIRE」という生き方に否定的な意見もあります。
ファイナンシャル・アドバイザーで、ロンドン・マネーの取締役でもあるマーティン・スチュアート氏によれば、「ケーキを保存しつつ、同時にそのケーキを食べて楽しむことはできない、ということに気づくべきです」とし、「貯金するためにゴミのような残飯を食べ、チャリティー・ショップを漁り、あらゆるものをリサイクルし、どこにも出かけず、お金の浪費を控えれば、大金を貯めることができるかもしれませんが、悲しいことにそれで作られる思い出はごくわずかです」と批判しています。
しかし、現代ではお金をそれほどかけずに自炊することでまともな食事を作ることはできますし、ファストファッションやディスカウントストアが台頭する中でチャリティー・ショップを漁る必要もないように思えます。
また、お金で作れる思い出だけが必ずしも高価な思い出になるわけでもありません。なぜなら、人は過去を振り返った時、苦労したことや貧乏だった頃の思い出の方がずっと輝いて見えるからです。そう考えると、浪費を控えることが人生を不幸にするほどのこととは思えません。
加えて、米国のカリスマ的人気を誇るファイナンシャル・アドバイザーのスーズ・オーマン氏も「FIRE計画」には反対で、歳を重ねていくと、いろいろなことが起こるとし、「事故や病気をすることを考えれば、100万、200万ポンド(1億5000万~3億円)なんてはした金です」と主張します。
しかし、100万、200万ポンドがはした金であれば、99%の人たちが経済的に幸せになれないということになってしまいます。当然、そんなことはないので、これは経済的問題というよりスーズ氏の精神的な問題だとして反論されました。
FIREを実践する人たちは、お金で自由を買い、好きなこと、やりたいことのために人生の時間を使っています。こうした生き方への共感が国境を越えて集まっていることを考えれば、このムーブメントは日本でも広がると思います。
グッドラック。
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